「今日の仕事は、楽しみですか。」
10月4日に品川駅のコンコースに一斉に掲載されたメッセージ広告に批判が相次ぎ、わずか1日で取り下げられ、掲載元が謝罪した。
どのような批判が寄せられていたのか。掲載取り下げまでの経緯をまとめる。
品川駅を“全面ジャック”していた広告とは
取り下げられたメッセージ広告は、ユーザベースグループの株式会社アルファドライブが展開する「AlphaDrive/NewsPicks」が、10月4日から品川駅コンコースで掲載したもの。
AlphaDrive CEOの麻生要一氏は10月4日、Twitterで広告について説明を投稿していた。(※ツイートはすでに削除)
多くの通勤客がコンコースを歩く中、右側にずらりと並ぶ「今日の仕事は、楽しみですか。」のメッセージ広告。複数のディスプレイに同じメッセージが映し出されていた。
SNSで拡散→批判が殺到。意図は何だった?
広告を展開した株式会社アルファドライブは、メッセージ広告に込めた意味を以下のように説明していた。
これからのイノベーションや新規事業は、経済的価値への貢献だけでは足りません。本来ビジネスは人が創るもの。働く人たちの心がやる気に満ち溢れていなければ、どんなに優れた事業であっても、サステナブルに機能しないのではないでしょうか。
AlphaDrive/NewsPicksは企業変革を通じて、ビジネスの「楽しみ」もデザインしていきます。
しかしTwitterでは、同メッセージ広告について「ディストピア感がある」「上から目線が気になる。働く人をバカにしている印象」「時代と合っていない」「不快になる」などと多くの批判が寄せられていた。
ユーザーベースは5日、公式サイトで「当駅利用者の方々への配慮に欠く表現となっておりましたことを心よりお詫び申し上げます。当該広告については、10月5日(火)午前をもって掲載を終了いたしました」と謝罪した。