15歳~19歳の74.4%が「環境や社会に配慮したファッションを取り入れたい」ーー。
名古屋市の繊維専門商社「豊島」が9月16日に公表した、ファッションへの環境意識調査の結果から、若い世代のサステナブルに関する意識の高さが明らかになった。
調査は、全国の15歳~49歳の1000人を対象に8月末に実施したもの。サステナブル素材に関することや、コロナ禍でサステナブルに関する意識がどのように変化したかなどについてたずねた。
■新型コロナで「環境保全に配慮した取り組みへの意識が高まった」47.7%
「新型コロナウイルスの影響で、環境保全に配慮した取り組みに対する意識が高まったか」との問いに対し、全体の計47.7%が「高まった」「やや高まった」と回答。
その理由については、「おうち時間が増え、SNSなどで環境配慮に対して目にすることが増えた」(47.2%)、「おうち時間が増え、環境配慮を見直すようになった」(45.1%)が挙がった。
また、価格が高くても環境・社会にいいものを選ぶかどうかについてたずねた問いでは、計46.3%が「よくあてはまる」「あてはまる」「少しあてはまる」と回答。2020年に同社が実施した調査では計40.4%で、前年より5.9ポイント上昇した。
■15歳~19歳の74.4%が「環境や社会に配慮したファッションを取り入れたい」
「環境や社会に配慮したファッションを取り入れたいと思うか」をたずねた問いでは、全体の65%が「そう思う」と回答。年代別にみると、15歳~19歳の74.4%、20歳~29歳の66.4%が「そう思う」と回答し、若い世代の意識の高さが目立った。
不要になった服の処分についてもたずねた。全体としては、「家庭ごみとして捨てる」という回答が最も多かったものの(50.7%)、15歳~19歳では「知人・友人などに譲る」(39.2%)、20歳~29歳では「フリマアプリに出品する」(42.8%)との回答が、他の年代より高い結果となった。
「これからも環境保全に配慮した取り組みに対する意識は高まっていくと思うか」との問いには、全体の70.6%が「思う」「やや思う」と回答した。