ブラッディなんとかさんの「イエローホワイトときどきブルー」みたいな感じの本ーー。
図書館や書店で、本の正しいタイトルや著者名がうろ覚えだったり、思い出せなかったりしたことはないだろうか?
福井県立図書館(福井市)が公式サイトで公開している「覚え違いタイトル集」が、くすっと笑えると話題になっている。図書館の「調査・相談カウンター」で実際に利用者から受け付けた事例などを紹介している。
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覚え違いの例としては、「あだしはあだしでいぐがら」、「おい桐島、お前部活やめるのか?」、「衝撃の巨人」など。いずれも正しくは「おらおらでひとりいぐも」(若竹千佐子著)、「桐島、部活やめるってよ」(朝井リョウ著)、「進撃の巨人」(諫山創著)だ。
覚え違いタイトル集は、司書がもともと自分たちの業務に役立てるためエクセルで管理していた内部情報を2007年から公式サイトで公開したもの。事例は徐々に増えてきて、9月9日時点で893件に上る。
また、このタイトル集から92例を選び、覚え違いの裏話や司書がどのように正しい本を探し出すのかなどを紹介した単行本「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」(講談社)が10月20日に発売されるという。タイトルは、佐野洋子さんの人気絵本「100万回生きたねこ」の間違い例を採用した。
福井県立図書館の司書、宮川陽子さん(45)はハフポスト日本版の取材に対し「覚え違いタイトル集については、図書館がこんなことをやっているんだとTwitterに書き込まれるなど、図書館に縁がなかったような人たちに図書館のことを知ってもらう意味では役に立っていると思う」と話している。
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ちなみに、冒頭の本の正しい著者名とタイトルは、ブレイディみかこさんの「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」だ。