東京パラリンピックの車いすバスケットボール男子日本代表が9月5日、決勝戦に臨む。
格上チーム相手に次々と番狂わせを演じ、3日の準決勝では2018年の世界選手権の覇者イギリスを79-68で撃破。史上初の決勝に進出し、世界一に手が届く場所までたどり着いた。
放送時間と視聴方法は?
決勝は5日午後0時半から。
放送はNHK総合。NHKサイトでのネット放送も予定している。
前回リオパラリンピックの覇者アメリカと対戦する。
対戦相手のアメリカ、どんなチーム?
バスケ大国で知られるアメリカ。車いすバスケも強豪として知られている。
パラサポプラスによると、アメリカ代表はシューターが多く、どこからでも点が取れるチームという。
個人スキルの高さもあり、チェアスキルを活かしたディフェンス力も兼ね備えている。国際試合の経験が豊富な選手が多く、ミスの少ないバスケで、決勝まで勝ち進んできた。
日本の注目選手は?
注目は、鳥海連志選手と香西宏昭選手(NO EXCUSE)。
鳥海選手は、前回リオ大会は17歳で代表入り。今回は新エース候補と呼ばれる躍進を見せている。
世界トップレベルのスピードで、コートを一気に駆け上がり速攻を仕掛ける。シュート力も鍛えて、得点面で日本を牽引。準決勝イギリス戦では20得点を記録した。
運動量を生かしてリバウンドも量産し、粘り強いディフェンスでも貢献している。
ベテランの香西選手は車いすバスケットボールのプロ選手。
3ポイントをはじめ、正確なシュートが武器だ。
予選リーグでは、ロンドンパラリンピック金メダルのカナダ相手にチームトップの24得点を奪い、逆転勝利の立役者となった。準々決勝オーストラリアでもチームトップ20得点、準決勝イギリス戦でも得点面で引っ張り、攻撃の要として活躍が期待される。
長年日本代表を支える藤本怜央選手らの活躍も光っている。
これまでの試合は?
日本は予選リーグ4勝1敗で終え、グループ2位で準々決勝進出。
準々決勝ではオーストラリアと対戦。シューターの香西選手や鳥海選手の活躍がひかり、序盤からリードをなんとか守り抜いて61ー55で勝利した。
準決勝は、2018年の世界選手権を制した強豪イギリスと対戦した。この日も、鳥海が20得点、香西が17得点とチームを引っ張った。前半はリードを許したが、後半で巻き返し、79-68で勝利。男子のこれまでの最高成績7位(1988年ソウル、2008年北京)を大きく上回り、史上初のメダルを確定させた。
男子1次リーグの結果は次の通り
◯対コロンビア 63-56
◯対韓国 59-52
◯対カナダ 62-56
⚫️対スペイン 61-79
◯対トルコ 67-55