広島県内で局地的に非常に激しい雨が降り、土砂災害の危険度が急速に高まっています。気象台は8時45分、広島県に大雨特別警報を発表しました。対象の市町村は広島市です。
これらの地域では、これまでに経験したことのないような大雨となっています。何らかの災害がすでに発生している可能性が高く、警戒レベル5に相当する状況です。命を守るために最善を尽くさなければならない状況ですので、最大級の警戒をしてください。
▼大雨特別警報 発表
広島市
3時間の雨量が150mm近くに
豊後水道から吹き込む湿った南よりの風によって広島県内では次々に雨雲が発達し、同じような所で激しい雨が降り続いています。アメダスの雨量計では北広島市や安芸高田市などで3時間に100mm近い雨を観測し、解析雨量では局地的に3時間で150mm近い集中的な雨です。
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土砂災害の危険度が極めて高い
台風9号の通過によって大雨となった所に加え、短時間に集中的に雨が降り、土砂災害の危険度が急速に悪化し、「極めて危険」を示す濃い紫色の領域が広がってきました。
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雨のピークは10時頃までに過ぎると見られるものの、土砂災害の発生に厳重に警戒が必要です。雨が落ち着いた後に災害が起きることもありますので、しばらくは急な斜面などに近づかず、少しでも危険を感じるようなら躊躇せずに避難をお願いします。
命を守る最善の行動を
「特別警報」は、「警報」の発表基準をはるかに超える数十年に一度の大災害が起こると予想される場合に発表され、対象地域の住民の方々に対して最大限の警戒を呼びかけるものです。
また、気象庁では気象警報等の防災気象情報について、取るべき行動を直感的に理解出来るよう5段階の「大雨警戒レベル」での表現を提供しています。レベル5は災害が切迫しているか既に災害が発生している段階で、そこから避難を開始することが困難となるような状況です。
» 大雨警戒レベルとは レベル5を待たずに避難を
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