東京でオリンピックが行われる中、遥か彼方の宇宙でも、独自のオリンピックが開催されていたようです。
国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する、フランスの宇宙飛行士トマ・ペスケさんは8月7日、Twitterに「宇宙オリンピック」開催の様子をとらえた動画を投稿しました。
全4種目で、宇宙飛行士たちが笑顔で奮闘。勝敗にこだわらず、無重力ならではの空間で工夫をこらして競技を楽しむ姿に、ほっこりとさせられます。
「床なし」
国旗が飾られた機内。トップバッターとして登場したのは、日本の星出彰彦さんです。宇宙飛行士たちは、機内の備品や機材などを器用に使い、自在に宙返りしたり、くるくると回ったり。
金メダルは、無重力をいかし、何にも触れずに競技を完了するという偉業を成し遂げた、ロシアのピョートル・ドゥブロフさんに贈られたようです。
「ノー・ハンドボール」
2種目の「ノー・ハンドボール」は、2対2で、手を使わずにピンポン玉を口で吹いてゴールを目指すスポーツのようです。
予測不能なピンポン玉の動きに、てこずる様子を見せる選手たち。試行錯誤の末に念願のゴールを決めると、熱いハグを交わしました。
「シンクロナイズド・宇宙・スイミング」
チーム戦で挑んだのは 「シンクロナイズド・宇宙・スイミング」。
陽気なメロディに乗せ、揃った動きを見せる選手たち。表情もいきいきしており、その息のあった動きに実況担当者も驚いている様子が伝わってきます。
この競技で試されるのは、「チームワークとクルーの結束」だといいます。
「無重力の射撃」
最後の種目は「無重力の射撃」。白いゴムのようなものを指にひっかけて、的に向けて飛ばす選手たち。この競技はなかなか難しそうで、映像の序盤では苦戦している様子ですが、終盤では成功率も上がっています。
ペスケさんはTwitterで、「目標達成のためには、集中力とスキル(または運)が必要であることが証明されました」とコメントしました。