8月8日(日)は2つの台風が相次いで日本に接近します。
台風10号(ミリネ)は関東の沖合を北東進し、午前中に最接近となります。断続的な激しい雨や強い風に十分注意してください。
台風9号(ルピート)は東シナ海を北東に進み、今夜九州に接近・上陸する可能性があります。温帯低気圧に変わりながら接近するため、中心付近だけでなく日本の広範囲で風や雨が強まる可能性があります。
台風10号 接近前から激しい雨を観測
8月8日(日)3時現在、台風10号(ミリネ)は八丈島の西にあって、伊豆諸島や関東南部、静岡県の一部が強風域に入っています。神奈川県の海老名では、2時47分までの1時間に47mmの激しい雨を観測しました。
▼台風10号 8月8日(日)3時
存在地域 八丈島の西約30km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北東 25 km/h
中心気圧 980 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
これから昼頃にかけて、房総半島の沖合を北東に進み最接近となる見込みです。午前中は断続的に激しい雨が降り、強い風が吹くおそれがあります。荒天の間は外出を見合わせるなど、十分注意してください。
台風9号 今夜遅くに九州上陸の可能性
8月8日(日)3時現在、台風9号(ルピート)は、沖縄の北西の東シナ海を北東に進んでいます。台風9号は午後から九州に接近し、今夜遅くに上陸する可能性があります。
▼台風9号 8月8日(日)3時
存在地域 久米島の北西約190km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北東 30 km/h
中心気圧 992 hPa
最大風速 20 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 30 m/s
九州では午後から所々で雨が強まり、夜には中国・四国地方にも活発な雨雲がかかる予想です。夜間に強雨・強風のピークが重なるため、避難を行う場合は早めに判断をして明るい時間のうちに行動をとってください。
9号は温帯低気圧の性質に変化しながら発達か
台風9号は明日9日(月)には日本海で温帯低気圧に変わる見込みです。上空の寒気と台風の暖気の温度差が大きいため、温帯低気圧の性質に変わりながら発達する可能性があります。
温帯低気圧の性質をもつと、風や雨の強い範囲は中心付近だけでなく広範囲にひろがります。
西日本以外でも、10日(火)にかけて暴風雨となる可能性があるため最新の気象情報を入手するようにしてください。台風から温帯低気圧に変わっても決して油断をせず、最新の情報を確認してください。
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台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風9号の名前「ルピート(Lupit)」はフィリピンが提案した名称で、「冷酷な」という意味の言葉からとられています。
台風10号の名前「ミリネ(Mirinae / 미리내)」は韓国が提案した名称で、「天の川」のことをさす言葉からとられています。
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