東京オリンピックの女子バスケットボールの決勝トーナメントが8月4日から始まっている。
日本は予選ラウンドを2勝1敗の2位で通過し、準々決勝に進出。次の相手はベルギーだ。リオ大会に続く8強入りで、オリンピック初のメダルを目指す戦いに臨む。
日程は次の通り。
準々決勝:日本 vs ベルギー 8月4日17:20スタート
この試合はテレビ東京で放送される。
決勝トーナメントに進んだのは次の8チーム。
オーストラリアとアメリカ、中国とセルビア、日本とベルギー、スペインとフランス(組み合わせ順)。
勝ち進んだチームは、8月6日に準決勝、8月7日に3位決定戦、8月8日に決勝をそれぞれ戦うというスケジュールだ。
日本が勝ち進めば、準決勝の日程は8月6日20時スタートの予定だ。
五輪初のメダルへ
日本代表の過去の最高成績は、女子バスケが初めて正式競技となった1976年モントリオールオリンピックの5位。今回ベルギーを破って準決勝に進めば、オリンピックでの記録を更新することになる。
国際大会という範囲では、日本は過去に一度だけメダルを獲得したことがある。1975年の世界選手権(現ワールドカップ)コロンビア大会での準優勝だ。これが歴代最高の記録となる。
「エース不在」を逆手に
日本代表は、193センチの長身で国際経験も豊富な絶対的エース渡嘉敷来夢(とかしき・らむ)選手をケガで欠いたが、フランス戦の勝利や絶対王者アメリカにも善戦し、躍進を続けている。
男子プロバスケBリーグのヘッドコーチや、女子選手の指導経験もある元安陽一さんは「エースを失ったことで、以前から掲げてきたスピーディーな『全員バスケット』が色濃くなった」と語っている。
「主軸がいれば、その選手任せになりがちだ。でも、今の日本は全員が主役。どこでも守れるし、どこからでも攻められる」
「エース不在」を逆手にとって、チームバスケで勝利を重ねている。
日本の強さは、世界ランクにも現れている。
「世界ランク8位」として東京オリンピックに臨んでいたが、8月3日に更新されたランキングでは、「世界2位」に一気に順位をあげた。
「エース不在を感じさせない」「日本はパスまわしとシュート力を武器に、エネルギーと献身的なプレーを発揮し、美しいチームバスケを展開している」と評価されている。