メンタルヘルス理由の途中棄権に、元競泳王者フェルプス氏「助け求めるのは必要」(東京オリンピック)

アメリカ体操代表のシモーン・バイルス選手の決断をフェルプス氏が支持。自身もメンタルヘルスの問題に苦しんできた。
シモーン・バイルス(左)とマイケル・フェルプス(右)
シモーン・バイルス(左)とマイケル・フェルプス(右)
Getty Images

アメリカ体操代表のシモーン・バイルス選手が、7月27日の東京オリンピック・体操女子団体決勝で途中棄権し、メンタルヘルスを守ることが理由だったと明かした

アメリカ体操界のスーパースターの決断に対して、元競泳金メダリストのマイケル・フェルプス氏が支持する考えを表明した。

Former Olympian Michael Phelps, who has been vocal about athletes needing to protect their mental health, said that "it broke his heart" when Simone Biles withdrew from the women's team competition over the pressures of the Olympics. https://t.co/d2aii3Eimj pic.twitter.com/4y52vV04Po

— NBC Bay Area (@nbcbayarea) July 28, 2021

フェルプス氏は、バイルス選手の途中棄権を「心苦しく思う」と受け止める一方で、「私たちは人間」と理解を示した。

「パーフェクトな人はいない。大丈夫でなくても、大丈夫なんです。アップダウンや感情の激しい起伏があってもいいんです」と、NBCの取材に答えている。 

「最も大きなことは、私たちはだれでも、このような経験をしたとき、助けを求める必要があるということだ」と語っている。

フェルプス氏自身も、これまでメンタルヘルスの問題に悩まされてきた。

五輪通算23個の金メダルを獲得し「水の怪物」と呼ばれる伝説的な競泳選手として注目を集めてきた。

CNNによると、フェルプス氏は2004年ごろに初めて「うつの発作」を経験し、毎年10月から11月に気分の波が襲ってくることに気づいたという。

同じ年に起こした酒のトラブルなどを機に、メンタルヘルスに問題を抱えていることが世間に明らかになった。フェルプス氏は、自身の経験を踏まえて、メンタルヘルスを守る重要性への理解を促す活動をしている。

大坂なおみ選手が同様の理由で全仏オープンを棄権した際も、「誰かの命を救うだろう」とエールを送っていた

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