台風8号は27日(火)6時現在、千葉県銚子市の南東海上を進んでいます。中心付近の最大風速は20m/sとそれほど勢力は強くないわりに、広い範囲に影響を及ぼす見込みです。
温帯低気圧の性質を併せ持つ
気象衛星ひまわり8号による可視画像を見ると、今朝になってようやく台風らしい雲の渦になってきました。厚みのある発達した帯状の雲が東北から関東、伊豆諸島方面に伸びている一方、中心付近に近づくほど目立った雲が見られません。
北側から流れ込んでいる乾いた空気や上空の寒冷渦の影響などもあり、温帯低気圧的な要素を併せ持っているため、こうした特徴的な雲の分布になっていると考えられます。直径が1000km近くに及ぶ広い強風域を持っている点も同様です。
最大瞬間風速は千葉県銚子市で25.8m/s、青森県八戸市で18.1m/s、滋賀県大津市・南小松で16.2m/sと風の強い地域は東北から近畿に及んでいます。
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広範囲で強い雨や風に注意
8時30分時点で雨が最も強く降っているのは台風の中心から500kmほど離れている岩手県内で、1時間の雨量は普代村で13.0mm、久慈市・下戸鎖で12.5mmを観測しています。一部の雨雲は北陸など日本海側にも広がってきました。
午後にかけては台風の中心付近でも雨雲がまとまる予想で、夜になると北関東から東北南部にかけての太平洋側で激しい雨の降るおそれがあります。台風の外側の雲は北陸や山陰など日本海側に広がる見込みです。
台風の接近、上陸が予想される東北南部だけでなく、広範囲で雨や風の強まる可能性がありますので、最新の情報を確認し注意をしてください。
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