フランスで始まった世界最大の自転車レース、ツール・ド・フランスでまさかの事態が起きた。看板を手に、沿道からコースに飛び出した観客と選手が接触し、大規模な落車になってしまったのだ。
第108回目となるツール・ド・フランスは現地時間の6月26日に開幕した。
しかし、初日の第1ステージで大規模な落車が発生。その原因となったのは一人の観客だった。大会公式Twitterが載せている動画に、その瞬間が記録されている。
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看板を手にコースへ乗り出し、カメラの方向へ微笑む観客。そこへ後ろから走行してきた選手が接触し転倒すると、そのまま他の選手たちも将棋倒しになってしまった。上空からの映像では、倒れた自転車と、体勢を立て直そうとする選手たちでコースが埋め尽くされているのが見て取れる。
また、破損した自転車や、腕から出血しながらもレースを続行する選手の姿もあった。
CBSスポーツによると、ファンが手にした看板には祖父母に宛てたメッセージが書かれていたという。また、この観客の行方はわかっていないという。
大会の公式Twitterは英語で、「観客が沿道に来てくれることを嬉しく思いますが、ツアーの成功のために選手の安全へ敬意を示してください。写真やテレビに映るためのリスクを犯さないでください」と呼びかけた。