東京オリンピック・パラリンピック組織委員会は、1都3県の全ての会場などが無観客になったことを受けて、新たにチケットの取り扱いや返金などについて、7月9日発表した。
無観客に伴って観戦できなくなった場合は、自動的に払い戻しされ、申請手続きの必要はない。
6月に観客を入れた開催の方針や観客上限を決定した際には、組織委は五輪チケットの払い戻しや再抽選の詳細を発表している。
宮城、福島など有観客の会場のチケットの購入者も、観戦を望まない場合は、申し込みをすれば払い戻しがされる。
組織委が6月23日と7月9日に発表した資料などをもとに、払い戻しの対象や方法や再抽選の対象などを紹介する。
10日現在の最新情報をまとめた。【UPDATE 7/10 9:30】
払い戻しの方法
Q:対象者は?
チケット購入者(チケットが有効と表示されている)で、払い戻しを希望する人。払い戻しができるのは、購入時に登録した氏名の本人のみ。
組織委は、今回のチケットの取り扱い方法やコロナ対策施策の導入を受けて「残念ながら観戦ができなくなってしまった方や、観戦をご希望されない方」と説明している。
【UPDATE 7/10 9:30】
組織委は、東京、埼玉、千葉、神奈川などの会場の無観客を発表。無観客になった会場・セッションのチケット購入者に対する払戻しは、申し込み手続きは必要なく、順次返金される。
Q:申し込み期間は?
2021年7月6日(火)未明〜7月15日(木)午前11:59
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「7月10日未明~7月20日午前11:59」に変更【UPDATE 7/10 9:30】
Q:対象チケットは?
▽一般チケット:1枚から払い戻したい枚数の選択が可能
▽車いすユーザーチケットと同伴者チケット:同伴者チケットを一緒に購入している場合はセットでの払い戻し。片方のチケットのみの選択は不可
▽東京2020みんなで応援チケット:グループ単位でまとめての払い戻し
Q:申し込み方法は?
▽ステップ1:公式チケット販売サイトの『マイチケット』へアクセス→「抽選販売履歴」→「購入履歴」→「注文番号」(第1次・第1次の追加・第2次抽選販売毎)を確認をして「詳細」を選択
▽ステップ2:詳細ページで「払い戻し登録申請」 を選択し、パスワードの再認証
▽ステップ3:購入者情報を確認し、払い戻し条件に同意の上、払い戻しを希望するチケットを選択(一般チケットは枚数単位)
▽ステップ4:払い戻し申請内容を確認し、申請手続完了
払い戻し申請の手続完了後の取り消しはできないの注意。申請期間中に払い戻しするチケット枚数の追加は可能。
▽ステップ5
大会終了後に返金方法を案内
※払い戻しの申請期間に海外滞在している場合、東京チケットカスタマーセンターで電話での代理申請。公式チケット販売サイトでは海外からの払い戻し申請は受付けていない。
【UPDATE 7/10 9:30】
無観客となった会場・セッションのチケットは、マイページ上の表記は「入場不可」となっている。
Q:返金時期は?
オリンピック・パラリンピック大会後に順次対象者へ返金
Q:パラリンピックのチケットは?
観客の上限数の決定:7月16日
希望者への払い戻し受付:7月16日〜26日(予定)
オリンピック・パラリンピックともに、公式リセールは実施されない
【UPDATE 7/10 9:30】
組織委は「オリンピックが閉会した後に、パラリンピックの観客数の取扱いを決める」という方針を発表した。
再抽選の詳細
組織委員会は「収容定員の50%内で1万人」という観客上限を設定したことを受けて、観客数が上限を超えている一部のセッションについて、再抽選を実施する。
詳細は次の通り。
削減対象枚数:約91万枚(削減後の全体の販売枚数は約272万枚、払い戻し分は含まず)
対象競技:開閉会式と8競技の計97セッション ()はセッション数
開閉会式(2)
陸上(16)
野球(16)
サッカー(30)
ゴルフ(8)
近代五種(2)
ラグビー(8)
ソフトボール(7)
サーフィン(8)
【UPDATE 7/10 9:30】
組織委は1都3県の全て会場などで無観客になったことを受けて、再抽選の対象は野球とソフトボール、サッカーの一部のセッションに変更したと発表した。
発表時期:7月6日未明⇒7月10日未明【UPDATE 7/10 9:30】
確認方法:公式チケット販売サイトのマイチケットのステータスを確認
「有効(利用可)」=当選
「無効(利用不可)」=落選、自動的に払い戻しされる