『グーニーズ』公開から36年。子役たち、今何してる?【写真で比較】

少年少女が大冒険を繰り広げる名作映画。ショーン・アスティン、コリー・フェルドマン、ジョシュ・ブローリンなど、キャスト7人は大人になった現在、どんな成長を遂げたのでしょうか?
1985年公開の名作『グーニーズ』。左からジェフ・コーエン、ショーン・アスティン、コリー・フェルドマン、キー・ホイ・クァン。大ヒットを受け、それぞれ子役として人気者に
1985年公開の名作『グーニーズ』。左からジェフ・コーエン、ショーン・アスティン、コリー・フェルドマン、キー・ホイ・クァン。大ヒットを受け、それぞれ子役として人気者に
Michael Ochs Archives via Getty Images

スティーヴン・スピルバーグが原案・製作総指揮を手がけた、1985年公開の冒険アドベンチャー映画『グーニーズ』。

伝説の海賊「片目のウィリー」の財宝を探し、7人の少年少女が大冒険を繰り広げる物語で、今なお多くの人に支持される名作映画です。

公開から35年以上が経ち、愛すべき悪ガキ集団「グーニーズ」を演じた俳優も40〜50代に。大人になった彼らはどんな成長を遂げているのでしょうか? 当時と今、写真で比較しながら紹介します。

マイキー役:Netflixの人気ドラマに出演

ショーン・アスティン(1985年/2019年撮影)
ショーン・アスティン(1985年/2019年撮影)
Getty Images

いたずら好きの主人公マイキー(マイケル・ウォルシュ)を演じたショーン・アスティンは現在50歳。

10代の頃から子役として活動を続け、『グーニーズ』の出演後は、『ルディ/涙のウイニング・ラン』でアメフト選手を演じ、『ロード・オブ・ザ・リング』三部作ではメインキャラクターの1人に抜擢されました。

近年では、『グーニーズ』へのオマージュも数多く見られるNetflixの大人気ドラマ『ストレンジャー・シングス』にも出演。俳優のほか、声優としても活躍しています。

マウス役:『スタンド・バイ・ミー』にも出演した人気スター

コリー・フェルドマン(1985年/2020年撮影)
コリー・フェルドマン(1985年/2020年撮影)
Getty Images

お調子者のマウス(クラーク・デヴリュー)を演じたコリー・フェルドマンは、当時子役として大活躍。『13日の金曜日・完結編』『グレムリン』『スタンド・バイ・ミー』『ロストボーイ』など80年代を代表するハリウッド映画に数多く出演し、ティーンアイドルとして圧倒的な人気を誇りました。

1986年公開の『スタンド・バイ・ミー』。右端がコリー・フェルドマン演じたテディ
1986年公開の『スタンド・バイ・ミー』。右端がコリー・フェルドマン演じたテディ
Archive Photos via Getty Images

その後は薬物中毒に苦しんだ時期もありましたが、現在も俳優業を続けています。自身のバンドを組んでおり、音楽活動にも熱心です。

チャンク役:芸能界引退、弁護士に転身

ジェフ・コーエン(1985年/2010年撮影)
ジェフ・コーエン(1985年/2010年撮影)
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食いしん坊でいたずら好きのチャンク(ローレンス・コーエン)役はジェフ・コーエン。80〜90年代に子役として活躍しましたが、その後は芸能界を引退し、弁護士へと転身しました。

Entertainment Weeklyによると、現在は映画などのエンターテインメントに関わる弁護士の仕事を担当しているといいます。

データ役:唯一の中国系。裏方としても活躍

キー・ホイ・クァン(1985年/2013年撮影)
キー・ホイ・クァン(1985年/2013年撮影)
Getty Images

発明が趣味で、科学に関する膨大な知識を持つことから「データ」と呼ばれる中国系の少年リッキー・ワンを演じたのは、キー・ホイ・クァン。『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』などにも出演しており、当時日本でも人気が高かったと言われています。

子役としての活躍後は映画の作り手側となり、アメリカやアジアの映画を中心に、武術指導やスタントコーディネーター、通訳などを担当しています。

ブランド役:一番出世? アメコミ映画の悪役に

ジョシュ・ブローリン(1985年/2019年撮影)
ジョシュ・ブローリン(1985年/2019年撮影)
Getty Images

マイキーの面倒見のよい兄ブランド(ブランドン・ウォルシュ)を演じたのは、ジョシュ・ブローリン。グーニーズの中で最も「出世」した俳優と言えそうです。

コーエン兄弟やクエンティン・タランティーノなど、著名監督の作品にも出演し、中でも、大役に抜擢された2007年の『ノーカントリー』はアカデミー賞作品賞を受賞するなど高く評価されました。

近年では、世界中でメガヒットを記録するマーベルスタジオの『アベンジャーズ』シリーズで、「指パッチン」ひとつで生命の半分を破滅させる最強の悪役サノスを演じ、話題を呼びました。

アンディ役:翌年にもヒット作出演

ケリー・グリーン(1985年/2009年撮影)
ケリー・グリーン(1985年/2009年撮影)
Getty Images

ブランドの恋人でチアリーダーのアンディ(アンドレア・カーマイケル)を演じたのはケリー・グリーン

『グーニーズ』の翌年には、青春映画『ルーカスの初恋メモリー』に出演し、コリー・ハイムやウィノナ・ライダーなど、当時人気の若手俳優らと共演しました。

数は多くありませんが、その後も継続的に映画やドラマなどに出演しています。

ステフ役:リバー・フェニックスと共演も

マーサ・プリンプトン(1985年/2020年撮影)
マーサ・プリンプトン(1985年/2020年撮影)
Getty Images

眼鏡がトレードマークの少女で、マウスとよく口ゲンカになるステフ(ステファニー・スタインブレンナー)を演じたのはマーサ・プリンプトン

『グーニーズ』出演後は、『モスキート・コースト』『旅立ちの時』で当時絶大な人気を誇っていたリバー・フェニックスと共演し、プライベートでも交際していたと言われています。

エミー賞やトニー賞にノミネートされるなど俳優として高い評価を得ており、現在もコンスタントに映画やドラマ、舞台などで活躍しています。

2010年には公開25周年記念イベントが行われた。左から、ジョー・パントリアーノ、ジェフ・コーエン、ルーペ・オンティヴェロス、リチャード・ドナー監督、キー・ホイ・クァン、ロバート・デヴィ、コーリー・フェルドマン
2010年には公開25周年記念イベントが行われた。左から、ジョー・パントリアーノ、ジェフ・コーエン、ルーペ・オンティヴェロス、リチャード・ドナー監督、キー・ホイ・クァン、ロバート・デヴィ、コーリー・フェルドマン
Alberto E. Rodriguez via Getty Images
左からコリー・フェルドマンと息子のゼンくん、キー・ホイ・クァン
左からコリー・フェルドマンと息子のゼンくん、キー・ホイ・クァン
Alberto E. Rodriguez via Getty Images

35年ぶりの再集結。「続編説」の真相は?

『グーニーズ』のキャストやスタッフたちは、2020年に新型コロナウイルスで困窮する人々を救う基金を集めるべく開かれたオンラインイベントで再集結を果たしています。当時の裏話や名シーンの再演、亡くなった共演者の追悼などが行われ、シンディ・ローパーによる主題歌「グーニーズはグッドイナフ」をみんなで歌う一幕も。

イベントに参加したスピルバーグは、長年噂され続けてきた「続編説」についてもコメント。「続編については何度も話をしてきた」と明かし、「2、3年に1度はアイデアを思いついても、それが実現しない。理由はこのジャンルのクオリティが上がっていて、『グーニーズ』よりも優れたアイデアをまだ見つけられていないから」と話しました。

現在もハリウッドの第一線で活躍している俳優もいれば、それを支える裏方もいる、36年後のグーニーズたち。それぞれの道を進む7人がいつかまた再集結することを楽しみに、首を長くして待とうと思います。

1985年公開の映画『グーニーズ』
1985年公開の映画『グーニーズ』
Michael Ochs Archives via Getty Images

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