歯の生えた赤ちゃんと、お兄ちゃんの愉快なホームビデオ『チャーリーに指をかまれた』がオークションにかけられ、76万ドル(約8400万円)という超高額で買い取られました。
兄のハリー・デイヴィス=カー(当時3歳)は、当時1歳のチャーリーの口に自分の指を突っ込んで遊んでいます。チャーリーのかむ力が強くなると、ハリーはだんだんしかめっ面になっていきます。
ついに耐えられなくなったハリー。「アーーーっ」と叫び声を上げて今にも泣き出しそうな顔に。
「チャーリー!本当に痛いよお」
お兄ちゃんの指を“解放”したチャーリーは、からからと楽しそうに笑っています。
この動画は、インターネットの歴史に残るほど大流行しました。これまでで最も人気のあるビデオの一つで、YouTubeでは再生回数が8億8500万回に上っています。
ビデオは、オークションでNFT(非代替性トークン)として、「3fmusic」と名乗る買取人から落札されました。現在、この買取人がハリーとチャーリーの動画を管理しています。落札は1000ドル(約10万円)からスタートし、11人の入札者がいました。今後、この動画はYouTube上から削除される見通しです。
家族は、オークションサイトで「もうすぐ削除されてしまう『チャーリーに指をかまれた』の所有権を入札してください」と呼びかけていました。
さらに、サイトでは落札の特典として、ハリーとチャーリーのパロディー動画を制作する機会を提供するとも掲載していました。ハリーとチャーリーは現在、17歳と14歳に成長しています。
落札金は、ハリーとチャーリー、そして彼らの2人の弟たちのために使われると、父のハワードがタイム誌に語っています。一家は、YouTubeの再生回数から得られた収入を兄弟たちの教育費に充てていました。
一家は当初、この動画がこれほどまでに人気を集めたことに当惑していました。
NFTの売上は近年、爆発的に伸びています。
取引を追跡するNonFungible.comによると、2021年の第1四半期には20億ドル(約2100億円)以上がNFTに費やされ、前年の四半期に比べて2100%増となっています。
(この記事は、ハフポストUS版を翻訳・編集しました)