中国・浙江省杭州市のサファリパークで、3頭のヒョウが脱走したにも関わらず、園側が少なくとも1週間にわたり情報を公開していなかったことが分かった。現地当局によると、ヒョウはこれまでに少なくとも2頭が捕獲されている。
■隠蔽の理由は...
杭州市富陽区の当局の発表によると、ヒョウが脱走したのは「杭州野生動物世界」。3頭が逃げていたことが分かっていて、5月7日夜にそのうちの1頭を地元住民が目撃し、警察に通報。無事に捕獲された。
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これまでに2頭が捕獲されていて、当局がSNSにアップした動画では、ヒョウは麻酔の影響で十分に動けないのか、檻の中で横たわりながら頭を上下に揺らしている。残りの1頭の行方を追っているとみられる。
問題視されているのはサファリパークの対応だ。北京紙・新京報によると、5月1日の時点で地元の茶農家がヒョウを目撃していて、脱走してから5月8日までの間、少なくとも1週間ほど「隠蔽」されていたことになる。
サファリパークは声明で、脱走の事実を公開していなかったことを公式に認め謝罪。「ヒョウは若く、攻撃性が比較的低いことに加え、パニックを引き起こしかねないと考えた」と釈明した。園は即時営業停止を命じられ、当局による調査が行われている。
地元住民は、脱走したヒョウがいることを知らされないまま生活を送っていたことになる。国営・新華社は「徹底的に調査し、厳しく責任を追及すべき」と批判している。
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