Twitterに、音声で交流できる「Space(スペース)」機能が登場しました。1月に日本で話題になった音声SNS「Clubhouse」に類似した機能として一部ユーザーを対象にテストを行っていましたが、5月3日(米時間)から一般公開されました。
音声チャットルームのような機能で、600人以上のフォロワーがいるアカウントが「ホスト」としてスペースを立ち上げることができます。
どうしたら使えるのでしょうか? 実際にやってみました。
Clubhouseに対抗...Space(スペース)機能とは?
Space(スペース)は、Twitter上で音声を使ってリアルタイムで会話ができる機能。
iOS、Androidを使うユーザーは誰でもスペースに参加することが可能です。
2021年1月、日本で音声SNS「Clubhouse(クラブハウス)」がスタートアップ企業の界隈を中心に話題を集め、大ブームを巻き起こしました。
Clubhouseがアメリカでリリースされたのは2020年春。そのClubhouseに対抗する機能として、Twitter社は2020年12月から一部ユーザーを対象にスペースの公開テストを始めていました。
テストから数カ月で一般公開され、早くもTwitter上では話題になっています。
どうやったら使える?
iPhoneユーザーの筆者も、スペース機能を使ってみました。
まず、Twitterを最新のバージョンにアップデートします。
すると、普段「フリート」(24時間で消える投稿)が表示されるタイムラインの上部に、紫色の枠で囲まれたアイコンがあらわれました。
フォローしている誰かがスペースを立ち上げると、ここに表示されるようです。アイコン→「聞いてみる」をタップすれば、スペースに参加することができました。
参加すると、以下のような画面が表示されます。(画像はTwitter公式ブログより)
デザインや機能は、Clubhouseとそっくり!スピーカー、リスナーと分かれており、会話を聞くことができます。
リスナーが会話に参加したい場合は、スペースを立ち上げた「ホスト」にリクエストを送信することができます。
発言権を得るには、ホストからリクエストの承認を得る必要があります。
またリスナーは、絵文字で反応を送ったり、スペースをツイート、DMしたりすることもできます。
ホストとして立ち上げてみると...
600人以上のフォロワーを持つアカウントであれば、ホストとしてスペースを立ち上げることができます。
立ち上げ方はとても簡単。
投稿ボタンを長押しすると紫色のアイコンが表示され、そのアイコンをタップすれば、スペースを開始することができます。
↓↓↓
↓↓↓
また、投稿ボタンからだけではなく、フリートを投稿する画面からもスペースを立ち上げることが可能です。
スペースを立ち上げて、同僚と会話をしてみました。
右下の人型のアイコンをタップすれば、「スピーカーを追加」することができます。
スピーカーとして招待したい人にDMを送ったり、発言権のリクエストを送ってきたリスナーを承認したりすることができます。
スペースを立ち上げたことは、ツイートして告知することも可能です。
ブロックやミュート機能も
ユーザーと直接会話することを楽しめるスペース機能ですが、懸念点もあります。
Clubhouseをめぐっては、クローズドな空間でヘイトスピーチやハラスメントが起きるリスクが課題になりました。
Twitter社はブログで、「ホストとスピーカーが安心して利用できる機能が組み込まれています」と強調。
ホストはスピーカーをミュートしてマイクを外したり、スペースから退室させたり、報告したりすることができます。全てのスピーカーを一斉にミュートする機能もあります。
なお、ホストとしてスペースを立ち上げるとき、ブロックしている人はそのスペースに参加することはできません。
今後はスケジュール機能や、有料のチケット制も
Twitterは今後、スペース機能に有料のチケット制度を導入する方針だと発表しています。ホストはチケットの金額や参加人数を設定することができるようです。チケット売上の「大部分」がホストに渡り、Twitter社は少額を手数料として受け取るとしています。
また、スペースのスケジュール設定やリマインダーも今後実装されていくそうです。
有料のチケット制が実装されることで、ビジネス面での活用も期待されます。音声SNS機能が今後どうなっていくか、注目が集まっています。