イギリスのエリザベス女王は4月17日、ウィンザー城の礼拝堂で執り行われた葬儀に参列し、70年以上連れ添った夫フィリップ殿下に最後の別れを告げた。
エリザベス女王は、女官とともに公式のベントレーに乗って葬列に加わり、聖ジョージ礼拝堂に到着。
葬儀の前、喪服姿でひとり、席に座って、悲しみに暮れる女王の写真は、見る人の心を捉えてやまない。この心を揺さぶる写真は、PA通信が撮影したものだ。
写真家ジョナサン・ブレイディ氏は、フィリップ殿下の葬儀に関われることを「光栄なことだった」と、礼拝堂の内側から発信している。
「今日という日は、悲しみで染まっているけれど、いつか安らぐ時が来る」と投稿している。
《今日の一枚。数々の服喪期間を経て国を率いてきた女王には、73年もの間フィリップ殿下が隣にいたけれど、今はひとりぼっちで座っている》
この写真が、多くの人の心の琴線に触れたのは、言うまでもない。
《もし、フィリップ殿下の葬儀が、ひとつの写真に集約されるとしたら、これに違いない(悲しみに暮れる未亡人)。この写真は、私たちがその場に駆けつけて、いますぐ女王を思い切りハグできさえすれば、とても感動的なものになるのに》
《ひとりぼっちになってしまった女王を捉えた、とてつもなく心揺さぶれる写真》
BBCのルイス・グーダル氏は、女王がひとりで座っている別の写真を投稿し投稿し、こうつづっている。
「エリザベス女王がひとりで座らなければいけないというとても心揺さぶられるこの写真は、パンデミックを表す写真の一つになる定めに違いない」
エリザベス女王とフィリップ殿下の結婚生活は73年間。女王は過去に、結婚50年の金婚式でのお祝いのスピーチの中で、フィリップ殿下を自身にとっての「強さと支えだ」と述べていた。
「フィリップは、褒め言葉をそう好まない人ですが、端的に言えば、これまでの私の強さと支えであり続けました。私、彼の家族、この国、多くの国々は、彼がそう思うよりも遥かに多く、彼に恩義があるのです」
1997年11月20日、エリザベス女王はそう言った。
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。