「オリンピック開催、無責任では?」→菅首相、質問答えずスルー。バイデン大統領との共同会見で

バイデン大統領は回答を終えると、視線を菅首相の方に移したが、菅首相は答えず「じゃあ日本側から」と話して共同通信の記者を指名した。
バイデン 大統領との記者会見に臨む菅義偉首相
バイデン 大統領との記者会見に臨む菅義偉首相
Doug MillsEPA

訪米中の菅義偉首相はホワイトハウスで行われたバイデン大統領との共同記者会見で、「公衆衛生の観点から、日本は準備ができていないと指摘されるのにオリンピック開催を進めるのは無責任ではないか」と問われたが、答えなかった。

訪米中の菅首相は日本時間の4月17日朝、バイデン大統領とともに記者会見に臨んだ。

この中でロイター通信の記者が、バイデン大統領にはイランが濃縮度を60%まで高めた高濃縮ウランを製造することへの反応を聞き、続けて「首相にお伺いしたい(and for the Prime Minister)」として、菅首相に「公衆衛生の観点から、日本は準備ができていないと指摘されるのにオリンピック開催を進めるのは無責任ではないか」と問いただした。

これに対し、まずバイデン大統領が「イランに関する質問に答えます」と応じた。バイデン大統領は回答を終えると、視線を菅首相の方に移したが、菅首相は答えず「じゃあ日本側から」と話して共同通信の記者を指名した。

指名された共同通信の記者はオリンピックについて「大統領から、アメリカの選手団の派遣について、具体的な約束や前向きな意向は示されたのか」などと質問。菅首相は「世界の団結の象徴として開催を実現する決意を述べて、バイデン大統領からは改めてご支持をいただいた」と答えた。

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