4月15日(木)6時現在、台風2号(スリゲ)はカロリン諸島でほとんど停滞しています。
この先は発達を続けて、フィリピンの東の海上で非常に強い勢力になる予想です。今後の情報に注意してください。
▼台風2号 4月15日(木)6時
存在地域 カロリン諸島
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 ほとんど停滞
中心気圧 994 hPa
最大風速 23 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
フィリピンの東に北上 来週後半にかけ東進か
世界各国の気象機関が計算したシミュレーション結果を比較すると、台風2号はこの先発達する傾向がみられていて、フィリピンの東の海上に達する頃には、非常に強い勢力になる可能性が高まっています。
進路はまだ不確実性が高く、フィリピンの東に北上したあと、北東に向きを変える可能性があります。
日本への影響は、目先5日間以内では無い見込みですが、来週後半には小笠原諸島などに近づく可能性があります。今後の情報に注意するようにしてください。
春は本州の南でも上空に強い西風が吹いていて、太平洋高気圧は南の海上に留まっています。そのため、台風が発生すると、高気圧の縁をまわる風に流されて、早々に東へ向きを変えることが多いと言えます。
今年4月に入って1つ目の台風
台風2号は、今年に入ってから2つ目、4月に入ってから1つ目に発生した台風です。
4月の台風発生数の平年値は0.6個と少ないものの、統計をみると小笠原諸島に接近した台風もあるため、春とはいえ油断は出来ません。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「スリゲ(Surigae)」は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が提案した名称で、鷲の一種の名前からとられています。
「スリゲ」が使われるのは今回の2021年台風2号が初めてで、前回まで用いられていた140種類のうちのひとつ「ムジゲ(虹の意味)」から差し替えられたものです。
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