だるま朝日って何?鳥取県境港市で観測された「奇妙な太陽」

太陽がくびれて見える朝日は「だるま朝日」と呼ばれていて、蜃気楼の一種です。
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今日11日(日)朝、鳥取県境港市では海から昇る太陽が、海面付近でくびれたような姿になりました。このように太陽がくびれて見える朝日は「だるま朝日」と呼ばれていて、蜃気楼の一種です。

だるま朝日が見える原理

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だるま朝日(夕日)は、秋~冬、そして春にかけて目撃されることが多く、冷たい空気と比較的暖かい海面との間に大きな気温差が生まれます。その温度差によって、人の目に届く光が曲げられる蜃気楼が発生し、丸い太陽がゆがんだ形に見えるのです。

風も弱く晴れていたため、地上付近の熱が上空に逃げる放射冷却現象が働いたとみられ、今朝の鳥取県境の最低気温は3.3℃まで下がりました。また、ここ数日の境港市沖の水温は15℃前後で、温度差が大きくなったために、海面付近で蜃気楼が発生して、太陽がくびれたように見えたと考えられます。

昼間も穏やかな晴天に

11日(日) 鳥取県の天気予報
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今日はこのあとも広く晴れるところが多くなります。だるま朝日が見られた境港では、昼間は17℃まで気温が上がるなど、上着無しで過ごせるくらいの暖かさとなる予想です。

朝と昼間の気温差が大きくなりますので、脱ぎ着しやすい服装を選ぶなど、体調を崩さないようにお気を付けください。

参考資料など

写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ヒロボーズさん

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