東京オリンピックの聖火リレーの出発式典が3月25日、福島県の楢葉町で開かれ、お笑いコンビ・サンドウィッチマンらが出席した。
被災地や東京五輪への思いの中に、絶妙なボケが入り混じるサンドウィッチマンの2人らしいテンポの良い掛け合いが式典を盛り上げた。
“まさかのボケ”で笑いを誘ったサンド。被災地への想いは真摯に
東京2020聖火リレー公式アンバサダーを務めているサンドウィッチマン。司会からコメントを促されると、2人の掛け合いが次のように始まった。
伊達:今日こうやって、聖火リレー出発式ということですから、もうオリンピック・パラリンピックやるということでございますんでね。
富澤:多分そうでしょう。
伊達:はい。東北の被災地も聖火リレーで回ります。是非ですね、綺麗になった被災地も見ていただきたいですし、まだ全然立ち入ることもできない場所も実際ございます。そういったところも素直に見せていただきたいなと。で、世界中の方に感謝の気持ちを込めて我々は走りたいと思います。
富澤:今日、森さんはいないんですか?
伊達:森さんはテレビで見ていると思います...。え、それだけ?それだけですか?
富澤:今日をきっかけに、オリンピック・パラリンピックをやるんだという気持ちにも、火がつけばいいなと思います。
10年前の東日本大震災では自らも気仙沼で被災した2人。伊達さんは被災地の現状に言及したが、一方の富澤さんは女性蔑視発言で辞任した森喜朗・元東京2020大会組織員会会長に触れるという“まさかのボケ”で返し、笑いを誘った。
視聴者からはTwitterで「富澤さん、だいぶぶっこんだな」「めちゃ笑った」「流石すぎる」といった声や「いつも被災地の応援ありがとう」などと感謝も寄せられていた。
石原さとみさんからは「聖火リレーに対する意見や考え方は様々でいいと私は思っています。決断や判断は間違っていないと私は思います」と聖火リレーの実施の是非や賛否に触れる場面もあった。
続けて、「1つ思うのは、目標があるということは、生きる希望になるんだなと。ランナーの方たちだけではなくて、多くの方が、目標を持って、明るく前向きに生命力を高めて生き抜いていってほしいなと心から思います」とコメントしていた。
聖火リレー初日の25日は、福島県内の10の市町村をおよそ100人のランナーが走る予定となっている。