プロ野球・千葉ロッテの佐々木朗希投手が3月12日、ZOZOマリンスタジアムで行われる中日ドラゴンズとのオープン戦でプロ入り後初めて実戦登板する。
高校時代に最速163キロをマークした右腕がどのようなピッチングを見せるのか注目される。
「令和の怪物」がプロ初登板へ、ついにベール脱ぐ
佐々木朗希投手は岩手県の大船渡高校出身。高校3年時にはチームが夏の甲子園・岩手県大会の決勝まで勝ち進んだが、決勝では登板することなく敗退している。
「令和の怪物」と注目された佐々木投手の登板がなかったことは、当時物議を醸した。大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手は「佐々木君の未来を守ったのは勇気ある行動」と大船渡高校の監督の判断について言及していた。
春夏通じて高校時代に甲子園へ出場した経験はないが、2019年に行われた「第29回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」では高校日本代表入り。
2019年4月に行われた高校日本代表候補の合宿では、高校生史上最速の163キロをマーク。2019年のドラフト会議で複数球団で競合の末にロッテが交渉権を獲得し入団した。
憧れの選手には、2021年に東北楽天に復帰した田中将大投手を挙げている。
2020年シーズンは登板機会がなかったものの、2021年は春季キャンプからここまで順調な調整を見せてきた。
3月5日にはZOZOマリンスタジアムでシート打撃に登板。140キロ台後半の直球を中心に組み立てたピッチングで、調整段階ではあるが、打者8人に対しヒット性の当たりを1本も許さない快投を見せていた。
プロ初登板の相手は、中日ドラゴンズとなった。
佐々木朗希選手は登板について「正直、今から少し緊張をしています。明日も緊張をするとは思いますが、楽しんで自分らしく投げることができればと思います」とコメント。
試合は12日の午後1時からZOZOマリンスタジアムで開催予定。日刊スポーツによると、6回に中継ぎ登板する見込みだという。