東京オリンピックの聖火リレーで、石川県内を走る予定だった俳優の常盤貴子さんが辞退した。2月26日の石川県議会で谷本正憲知事が明らかにした。「スケジュールが合わなくなった」のが理由だという。
芸能界などから続々と辞退者が出る事態となっている。
「スケジュール」の都合による辞退者、ここに来て続々
石川県の担当者への取材によると、常盤さんが辞退を申し入れたのは2020年夏だったが、東京2020組織委員会から、「聖火リレー辞退者の公表については2月26日以降にするようにとお願いがあった」という。
常盤さんの代わりのランナーは、同じく俳優の若村麻由美さんに決まったという。
辞退理由については共に、仕事のスケジュールに関するものだった。
また、朝日新聞デジタルによれば、棋士の藤井聡太二冠は愛知県を走る予定だったが、辞退する意向を2月10日までに同市に伝えたという。五輪が延期され、「先の見通しも立たないこと」が理由とされている。
著名人辞退の流れ、いつから?
真っ先に辞退を表明していたのは、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんだった。
田村さんは2月3日、公式YouTubeチャンネルで公開した動画で、東京オリンピックの聖火ランナーを辞退することを発表。愛知県・犬山市を走行予定だったが、すでに事務所を通じて辞退の意向を事務局に伝えたという。
辞退の理由は、東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長の発言だと説明していた。
芸能界からは俳優の石原さとみさん、綾瀬はるかさん、菅田将暉さん、香川照之さん。スポーツ界からは読売巨人軍監督の原 辰徳さん、大相撲の横綱・白鵬関も参加予定となっているが、今後の状況次第では、さらに辞退者が発表される可能性もある。
聖火リレーは3月26日に福島県のJヴィレッジでスタートした後、日本全国47都道府県で予定されている。
【Update】2021/02/27 17時30分
玉城ティナさん・斎藤工さんの聖火リレー辞退の報道を受け、タイトルをアップデートし、本文を加筆しました。