橋本聖子オリンピック・パラリンピック担当大臣は2月18日、菅義偉首相と会談し、大会組織委員会からの会長就任の要請を受け入れ、大臣の辞表を提出したことを報道陣に明らかにした。
NHKニュースや日テレニュースなど各社が報じた。
橋本氏は報道陣に対して、組織委員会から自身が会長候補になったという連絡があったと説明。これを受けて、菅首相に大臣の辞職願いを届けたことを明かした。
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菅首相から「会長就任になれば、国民の皆さんに歓迎される大会になるよう全力を尽くし欲しい。国としてしっかりサポートする」という言葉をもらったという。
続けて「正式に組織委の理事会において選任された後には、しっかりと理事会、そして記者会見で思いをお話しする」と述べた。
報道陣から離党や議員辞職の可能性について問われると、「疑念を持たれることになってはいけませんので、公正公平な立場で組織委員会を運営していくことになるので、これから色々と相談させてもらうことになる」と述べた。
橋本聖子氏はその後、午後4時から開かれた組織委の臨時理事会に出席し、会長に選出された。
橋本氏は所信表明として「育ててもらったスポーツ界、組織委のみなさまの元に戻ってきた私としては、東京都や国と連携を強くして、国内や海外の人たちに、安心安全の東京大会と思ってもらえる大会にしたい」と意気込みを語った。
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会長を引き受ける背景として「男女平等の問題があった」と発言。
組織委幹部らの女性比率の向上や、男女平等を推進するプロジェクトチーム設置に触れ「スピード感を持ってやらないといけない。今月内にその体制を打ち出していく、その結果を出していくのが大切だ」と表明した。