「スター・ウォーズ」シリーズの実写ドラマ「マンダロリアン」でメインキャラクターを演じていた格闘家出身の俳優ジーナ・カラーノさんが、不適切なSNS投稿が問題視され、シリーズから離脱することが明らかになった。2月11日、現地メディアが報じた。
ディズニープラスでシーズン2まで配信中のヒットシリーズである本作。「スター・ウォーズ」も制作するルーカスフィルムが手掛けている。
VarietyやDEADLINEなどを通じて発表された声明で、ルーカスフィルムは、「ジーナ・カラーノは現在、ルーカスフィルムと雇用関係になく、将来的にも彼女が雇用される予定はありません」とし、今後の起用も否定。
「彼女のソーシャルメディア投稿は、文化的および宗教的アイデンティティに基づいて人々を中傷するものであり、忌まわしく、受け入れられるものではありません」とした。
ジーナ・カラーノさんは、「マンダロリアン」のほかにも、「ワイルド・スピード」や「デッドプール」などの人気作に出演。総合格闘技でも活躍してきた。
最近ではSNSへの投稿が問題視されており、ルーカスフィルムやディズニーに対し解雇を求めるハッシュタグ「#FireGinaCarano」も生まれていた。
カラーノさんが現在のアメリカの政治情勢を、ナチスによるユダヤ人迫害にたとえて揶揄する文言をシェアしたインスタグラム投稿が物議を醸していた。また、以前にも新型コロナ感染拡大防止対策としてのマスク着用について批判的な態度を表し、大統領選挙の際には不正投票を訴える投稿をしていた。
Varietyによると、所属エージェントとも契約が終了したという。The Hollywood Reporterは、ルーカスフィルムの情報筋の話として、「彼ら(ルーカスフィルム)は、2か月間彼女を解雇する理由を探していたが、今日で堪忍袋の緒が切れた」と伝えている。
「マンダロリアン」でカラーノさんが演じていたキャラ・デューンは、主人公らとともに活躍するキャラクター。女性の戦士としてアクションも披露し、作品でも重要なポジションを担っていた。
シーズン3の制作も始まっていると報じられていたことから、ファンの間では、キャラ・デューンの今後にも注目が集まっている。