「枕」の上手な洗い方とは?ダニのアレルゲンを効果的に除去する方法

天日干ししたり、叩いたりするだけでは、効果的に落とすことができません。
ウェザーニュース

おうち時間が長く、普段あまり洗えないアイテムの汚れが気になっている方も多いかもしれません。

今回は、寝具類の中でも「枕」の上手な洗い方を、ライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんに伺いました。

洗濯でダニアレルゲンを除去

寝具で心配なのがダニですが、死骸やフンなどのダニアレルゲン(※)は、天日干ししたり、叩いたりするだけでは、効果的に落とすことができません。

ダニのアレルゲンは、水に溶けやすい性質があります。つまり、お洗濯できる寝具なら、水洗いをするのが効果的です。

※ダニアレルゲン:アレルギーの原因物質であるチリダニの死骸や排泄物に含まれる特定のたんぱく質

 

枕の素材に応じた洗い方、干し方

枕を洗う時は、家庭で洗濯できるかどうか洗濯表示を確認し、メーカーの取扱説明書に従って洗濯しましょう。

洗剤は、中性のおしゃれ着用洗剤がおすすめです。また、特に汚れが目立つ箇所は、中性のおしゃれ着用洗剤などで前処理すると良いでしょう。

1. ポリエステルわたや羽毛の場合
水に浮きやすいので、洗濯槽を桶代わりにして、ゆっくりと押し洗いします。また、すすぎも「洗い」と同じ操作で行います。干したあと、時々両側から軽く叩いて中のわたや羽毛をほぐします。

2. パイプ・ポリエチレンの場合
洗濯中に枕のファスナーが開いて中のパイプが漏れ出すこともあるので、網目の細かい洗濯ネットに入れて、1と同様に押し洗いします。干したあと、パイプの中空部分に水がたまっていることがあるので、時々振ったり、向きを変えたりして水を出します。

画像:ライオン
画像:ライオン
ウェザーニュース

なお、枕の素材に関わらず、洗濯ネットに入れて洗濯し、干す時には、ネットごとハンガーに吊るすと、干しやすく早く乾きます。

3. 洗えない素材(そばがら、ウレタンパフなど)の場合
枕カバーをつけるとともに、頻繁に枕カバーを洗濯しましょう。そばがらは天日干し、ウレタン素材は陰干しにします。

枕など寝具についたダニアレルゲンを洗い流して、気持ちよくおうち時間を過ごしたいですね!
» ウェザーニュースお洗濯情報

 

参考資料など

情報提供:アクロン(http://acron.lion.co.jp/)、Lidea (https://lidea.today/articles/566)

 

注目記事