東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長が、「女性がたくさん入っている理事会の会議は時間がかかります」などと女性を差別する発言をして批判を浴びた問題。
2月4日に放送されたABEMAの番組『ABEMA Prime』で、番組MCを務めるEXITのりんたろー。さんは、森氏の記者会見に対し「『俺が代弁してやってんだ』ぐらいの感じに見える」などと感想を述べた。
「価値観を女性に当て込んでいるだけ」
番組では、森氏の差別発言や、記者会見で記者の質問に対して「面白おかしくしたいから聞いてんだろ?」と発言したことなども紹介。
りんたろー。さんは、緊急事態宣言の発令中に政治家が深夜のクラブに滞在するなど、会食が相次いで発覚した問題について「会うことでしかコミュニケーションの取り方がなかった人たちが、今も習慣を変えられずに会食をされているのかなという気持ちがあって」と指摘した。
続けて、森氏の記者会見の内容に対して次のように述べた。
「(会食の習慣と同様に)おじさんたちの集団なので、その感覚というか、 『女の幸せ』とか『涙は女の武器』とか『女性は愛嬌』とか、おじさんの価値観をそのまま女性に当て込んでいるだけのような気がして。
そういう集団で形成されているから、そこに違和感を感じてないし、なんならあの会見とか見ていると、『俺が代弁してやってんだ』ぐらいの感じに見える。
だからそれだとやっぱり政治はおじさんのものじゃないですけど、そこに感覚のズレが生まれていって、どんどん距離が生まれていくような気がしちゃうんですよね」
柴田さん「会長に選んだ人にも責任」
番組のレギュラーコメンテーターでアナウンサーの柴田阿弥さんは、「大々的に海外でも報じられて日本の恥だなと思いました」と森氏を批判した。
森氏は2014年にも、浅田真央さんに対して「大事な時には必ず転ぶ」などと講演中に発言し、批判を浴びた。
柴田さんはこの件に触れ、「もともとこの方スポーツ選手に『大事な時に必ず転ぶ』とか発言されたりしていたのを私は見ていたので、たびたび失言する方だと思っていたので、そういう人というのは分かりきったことなんですよ」と述べた。
「そういう人と分かって会長にしたのであれば、それを選んだ人にも責任はあるのかなと思ったし、今まで失言してもなあなあで時間たてば忘れるみたいな感じだったので、海外まで報じられたのでこれを機に政治家とか一般社会もですけど気をつける人が増えればそれでいいのかなと思いました」
兼近さん「女性、普段から我慢している」
りんたろー。さんの相方の兼近大樹さんは、森氏の女性差別発言について次のように自論を述べた。
「こういうの見ると、普段から女性の方って我慢めちゃくちゃしているんだなというのは感じられて。
普段女性が我慢しているからこういう偉い方はこういう発言が出ちゃうというか、言われないから。責められないからっていう。だから権力あるおじさんっていうのは常にまわりの女性に我慢をさせて生きてるのかなっていうのはすごい感じられた一件でしたね」