大きな批判を生んでいる東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による「女性がたくさん入っている会議は時間かかる」発言。
森会長は2月5日に発言を撤回・謝罪したが、同日夜に出演した「BSフジLIVEプライムニュース」で撤回の理由を問われ「撤回したほうが早い」などと説明した。
番組が配信しているアーカイブ動画によると、森会長は発言について、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長をねぎらう言葉だったと説明。JOCはスポーツ庁が定める競技団体の運営指針「ガバナンスコード」に沿って、女性理事を40%以上とする目標を掲げていることなどから、「女性がたくさん入っている会議」に言及したという。
発言の真意については「あまり役所から言ってくる人数にばかり手がかかってると、それはもう少しおおらかに考えられたらいい」「だんだんその人数を増やしていけばいいんでしょうが、ただ女性だけ増やすとかそういうことになってくると、結局話が長くなりますよという話を申し上げた」という。
女性が増えると会議が長くなるということについて、「これもただ根拠がないことで言ってるわけではないんで。私もスポーツ関係の団体たくさん知ってますんで。みなさんそういうことをお話になってたから、まあ、女性の方が増えると時間が長くなるそうですよと、山下さんにご注意申し上げたということ」と、自説は間違っていないと繰り返した。
その上で、撤回の理由をこのように説明している。
しかしその話がまあ大きな話題になって、特に国際関係にまで影響してくるということであれば、これは私の話はそこまで細かく外国行って説明するわけにもいきませんからね。
だからこれは私は撤回したほうが早いということで。目の前の大事なオリンピックも近づいてることであるので。そんなことで話題がそちらの話に行ってしまってはいけないので、私はお詫びをして撤回すると。こう申し上げたわけです。
同日に行われた謝罪・撤回の会見も「逆ギレ」「居直り」のような態度だったことに加え、その理由が「撤回したほうが早い」だったことは更なる失望や怒りを生んでいる。
Twitter上には「言葉だけの謝罪で反省も何もない」「お詫びと撤回の実質的否定」「もう本当に黙ってお辞めになって」「酷すぎて言葉もない」など、厳しい声が多く上がっている。