商品デザインにスペルミスがある、サッポロとファミリーマートの共同開発ビール「サッポロ 開拓使麦酒仕立て」が2月2日、発売された。
「LAGER」のスペルミスを理由に、一度は発売中止が発表されたが、発売を望む声などを受けてそのまま発売することを決めていた。
商品は「LAGER」と表記すべきところを、「LAGAR」と誤ったスペルになっている。
「廃棄されなくてほんとよかった」「スペルミスで廃棄はもったいない」。
ネット上ではさっそく購入したと報告する人や、発売を歓迎する声が上がっている。
私も実際に購入してみた。
店頭の商品ポップで、後押しへの感謝を伝えた上で「スペルは間違えたけど、味は間違いなし!」というミスを逆手に取った謳い文句もあった。
サッポロの広報担当者はハフポスト日本版に「皆様からさまざまなご意見や声をいただき、発売に至ることができました。本当にありがたいです。再発防止に努め、改めてチェック体制を見直していくのはもちろんのことです」と感謝を述べた。
ネット上の反響について「楽しみにしてくださっている声や、購入された写真を投稿してるのも確認し、楽しんでいただいているのかなと思っています」と話した。
発売中止⇒発売になった経緯
商品はもともと1月12日に発売される予定だったが、スペルミスが判明し、サッポロが1月8日に発売中止を発表。
これを受けてSNS上では「廃棄されたら食品ロスになる」「そのまま売っても良いのでは」などといった投稿が寄せられた。
ハフポスト日本版が対応を尋ねると、サッポロは「廃棄ではない方向で活用方法を検討している」、ファミマは「極力廃棄にならない方法で検討してまいります」とそれぞれ回答していた。
Twitter上では、スペルミスをもじって「#EじゃなくてもAじゃないか」というハッシュタグも生まれ、発売を望む声が広がっていた。
すると1月13日。
サッポロは一転、2月2日に商品を発売すると発表。
発売を望む声が多数上がったことや、スペルミスのままで販売することについて「関連法規や省庁に確認し、問題ないとの回答を得た」からだと経緯を説明していた。
味見してみた
記事を書いている最中に、どうしても我慢できなくなって味見してみた。
色合いは、赤が基調の商品デザインとは違って、ラガーらしく淡く透明感があった。
味は、苦さよりも甘さが際立つ印象で、後味はすっきりしているけど、アルコール感が残るという印象だった。アルコール度数は6%と、一般的なラガーよりも若干高く、冬にじっくり飲むビールという印象を受けた。
確かに、味は間違いなかった。