1部屋500円で使えるホテル客室。東京都の「サテライトオフィス」でリモートワークをしてみた

どうしても集中して仕上げたい業務があるとき、気分をリフレッシュさせたいときなどに、サテライトオフィスの提供事業を利用してみるのはどうでしょうか。
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新型コロナウイルス感染拡大の第3波が訪れ、2021年になってすぐの1月8日に、2回目となる緊急事態宣言が発令されました。2020年6月の緊急事態宣言解除から、オフィスに通い出したにもかかわらず、再度、在宅でのリモートワークを強いられた人もいることでしょう。

そんな中、東京都は500円(税込み)でホテルの1部屋を借りられる「多摩地域の宿泊施設を活用したサテライトオフィスの提供事業」(以下、サテライトオフィスの提供事業)を1月20日から3月20日の期間限定で開始しました。

これは、東京都が推進する「テレワーク緊急強化月間」に合わせ、都内在住・在勤の人が、テレワークに最適なホテル客室をサテライトオフィスとして利用できるというもの。

各ホテル(施設)1日20室限定で、9時〜19時の間に利用可能。先着順ですが、前日23時59分までに、各ホテルのページで利用者が直接予約を行うことで利用できます。

利用できる人は?

都内在住または在勤の人、ということなので近隣の県に住んでいても、普段は都内のオフィスに通勤していればこの施策に乗ることができます。

なお、同プランでホテル客室をサテライトオフィスとして使う場合は、上司または人事担当者による利用同意書が必要。書式は社内で使っているものでも、サテライトオフィスの提供事業が用意しているものでもかまいません。

対象者であることを確認できる書類、例えば運転免許証や社員証、名刺などと合わせて、受付時に提出できるようにしておきましょう。

予約から利用までの流れ

軽く触れましたが、実際の利用までの流れを説明します。

まずは、「サテライトオフィスの提供事業」ページを開きます。

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5番目の項目に、「対象となる宿泊施設」のリストがあるので、その中で利用したいホテルの「予約URL」をクリックしましょう。

なお、2月18日までは「R&Bホテル八王子」「東横INN立川駅北口」「HOTEL松本屋1725」「ホテルリソル町田」「京王プラザホテル多摩」が利用できますが、2月19日からは別の5施設へと変更になるので注意が必要です。

わたしが今回利用したのは、京王プラザホテル多摩。利用方法などをよく読み、「ご予約はこちら」ボタンをクリックします。

あとは、通常のホテルの予約と同じように、利用したい日付に空きがあることを確認してからカレンダー内のリンクをクリックし、チェックイン時刻などを設定して予約を完了させます。

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なお、京王プラザホテル多摩の場合は、アカウントを作っておけば何度もユーザー情報を入力しないで済みます。「1回しか使わない」「情報の入力が苦にならない」というのであれば、「ホームページユーザー登録せずに予約する」のタグを、「何度か利用するかもしれない」「都度入力するのは面倒」というのであれば、「ホームページユーザー登録して予約する」タグをクリックして予約します。

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当日は、できれば時間前までに到着してチェックインするようにしましょう。出勤時に、ギリギリの時間にオフィスに到着するようなことをしないのと同じですね。

ホテルに着いたら、フロントで名前だけ伝えれば、「サテライトオフィスプラン」について触れなくてもOK。そもそもホテル(施設)によって微妙にプラン名が異なるため、覚えていられませんし、予約メールをわざわざ開いて見せるのも面倒なので、そこはホテルスタッフに任せましょう。

予約したことを確認してもらったら、記入済みの利用同意書と本人確認書類を見せます。京王プラザホテル多摩では、利用同意書はコピーをとったあと、原本を返却してくれました。ほかに使いみちはないのですが。

無事に本人確認が取れれば、部屋の鍵と、注意事項、アンケートなどの入った封筒を手渡されます。京王プラザホテル多摩では、館内レストランのランチおよびディナーが、ルームキー提示で10%OFFになります。また、通常のホテルのWi-Fiのほか、サテライトオフィス用に増設したSSIDとパスワードも利用可能。空いている回線を選べる、というのがありがたいですね。

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室内は超快適

京王プラザホテル多摩は、東館と西館に分かれており、5階〜10階が客室。今回割り当てられたのは西館の5階部分の部屋でした。

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入ってみると、なんとツインの客室。1人で、しかも宿泊するわけでもないのにベッドが2つあるのが、贅沢な気持ちにさせてくれます。

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なお、室内のものは、サテライトオフィスプランユーザーでも宿泊客同様に使ってかまわないとのこと。仕事に疲れたら、ベッドに寝転がって仮眠を取ることもできそうです。尚、客室内の利用制限については施設ごとに異なるため、フロントで確認しましょう。勤務時間内であることを意識して、良識のある行動を心がけたいものです。

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客室内は、当然のことながら空調が行き届いており、外気温が低く寒い日でも快適。自宅のような底冷え感がありません。

シャープの加湿機能付きプラズマクラスター搭載空気清浄機があるおかげで、空気環境も快適です。何より、家にいると、何を触っても「パチッ」となるところですが、湿度を保てているからか、そのような不快感もありません。PCやスマホなど電子機器に触れることが多い仕事の人は、それだけでもストレスを軽減できそうです。

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京王プラザホテル多摩のWi-Fiは、常時設置されている回線のほうが速く、この日の平均では下り24.6Mbps上り9.6Mbps。爆速ではありませんが、スマホのデータ通信容量を使わずに済ませられます。

また、電源をコンセントから自由に取れるのもうれしい。思う存分、リモートワークを行えます。

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リモートワーカーは使うべし!

お子さんがいる家庭は今回の緊急事態宣言は休校になっていないぶん、自宅内で仕事をしやすいかもしれません。しかし、自宅は仕事へのモチベーションを逸らすものが多い場所。特に、専用の仕事スペースを持っていない場合は、集中するのが難しいでしょう。

どうしても集中して仕上げたい業務があるとき、機密事項を含んだWeb会議があるとき、気分をリフレッシュさせたいときなどに、サテライトオフィスの提供事業を利用してみるのはどうでしょうか。

普段は、都心部に向けて移動するところ、多摩地方というのどかな場所へ移動するのも新鮮味があっていいものです。

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対象ホテル(施設)はJR(中央線、横浜線など)、京王線、小田急線でアクセスできる場所にありますし、郊外だから自家用車での移動にも対応しています。GoToトラベルできなくなりましたが、わずかワンコインで、ワーケーション気分を満喫できますよ。

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