クリスマスの定番映画として知られる『ホーム・アローン』シリーズで、アメリカのトランプ大統領が出演するシーンをめぐり、削除を求める動きがSNS上で広がっている。
トランプ大統領が登場するのは、『ホーム・アローン2 ロスト・イン・ニューヨーク』の一場面。マコーレー・カルキンさん演じる主人公のケビンが、当時トランプ氏が所有していたプラザホテル内で、ロビーへの道順をトランプ氏に尋ねるシーンだ。
Independentによると、トランプ氏が連邦議会議事堂での暴動を呼びかけたことや、Twitterのアカウントが永久停止となったことなどを受け、ホーム・アローンのトランプ氏の登場シーンを削除するよう求める声が相次いでいる。
こうした中、あるSNSユーザーが「『ホーム・アローン2』のトランプを40歳のマコーレー・カルキンにデジタルで置き換える請願」とツイートしたところ、カルキンさんは「(そのアイデアに)乗った」と応じた。
さらに別のユーザーが、該当シーンでトランプ氏が透明に加工された動画をツイートしたところ、カルキンさんは、「ブラボー」とコメントを寄せた。
「表現の自由損なう」批判も
実際に作品の該当シーンが削除・改編されるかは決定していない。
ただ、カルキンさんのツイートが記事で紹介されたところ、ネット上では過去の作品を作り変えることをめぐって論争が巻き起こっている。
「『正しくないもの』は過去に遡って抹消する、ということになると、表現の自由が損なわれるし、歴史の検証もできない」
「作品を変えずに残す事の大切さをわかってないし、臭いものに蓋をの精神では何も解決しないどころか、同じ事を繰り返すだけ」
トランプ氏の登場シーンはわずか数秒間。
インサイダーに掲載されたインタビューで、監督のクリス・コロンバス氏はこの場面について、トランプ氏がホテルでの撮影を許可する条件として、自身の映画への出演を認めるよう主張したと述べている。