日本列島は9日(土)も強い冬型の気圧配置が続いています。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)に伴う活発な雪雲が断続的にかかっている北陸や、平年に比べて10℃前後も低い強い寒気の影響を受けている九州で記録的な大雪になっている所があります。
新潟県の新潟市や上越市では、昨夜18時から今朝6時までの12時間で30センチ以上の雪の量となっています。
北陸で35年ぶりの大雪
長崎でも観測史上2位の積雪
富山市では昨夜23時に積雪が一時100cmに達し、1986年以来35年ぶりの大台到達となりました。新潟県上越市・高田は8日(金)の1日で降った雪の量が103cmとこちらも35年ぶりの大雪です。
昨夜から雪が強まった九州各地でも積雪が増加し、長崎市では一時15cmを観測し、観測史上2位の積雪に。大寒波に見舞われた2016年1月以来の大雪となりました。
北陸で集中的な大雪に警戒
今日は寒気のピークこそ過ぎるものの、強い冬型の気圧配置は継続し、日本海側の広い範囲で断続的に雪が降り続く見込みです。
最も強い雪を降らせるJPCZに伴う活発な雪雲は昨日に比べると少し南下して、石川県〜福井県にかかる可能性が高くなっています。24時間で1mに達するような集中的な大雪になるおそれがありますので、積雪による立ち往生などの交通障害や停電などが発生してもおかしくありません。
また、外に出るだけでも除雪が必要な状況となるものの、落雪の危険性が非常に増しています。作業を行う際は、いつも以上の安全を確保が必要です。
九州の雪は再び夜に強まる可能性
九州の雪は日中に小康状態となるものの、夜になって強まる所がある見込みです。10cmを超えるような雪の積もった所は気温が低いためすぐには溶けず、路面の悪い状況が続きます。車での移動は冬用タイヤや滑り止めが欠かせず、それでも通行が困難になることが考えられますので、出来る限り運転は避けるようにしてください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿)
ヒロシさん 長崎県長崎市の空さん
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