強い冬型の気圧配置の影響で、三連休中、日本海側を中心に大雪が予想されている。
ウェザーニュースによると、3連休初日の9日にかけて、冬型の気圧配置が強まる影響で日本付近に強い寒気が流れ込む。日本海側を中心に広範囲で雪が降り、北陸などでは大雪への警戒が必要だ。
大雪対策では、どんな備えをしたらいいのか?気をつけるべきポイントは?
一般社団法人「FUKKO DESIGN」、認定NPO法人「全国災害ボランティア支援団体ネットワーク」(JVOAD)、TBWA HAKUHODOの3つの団体は、気象予報士などの協力のもと、「コロナ禍でもすぐできる!冬の荒天への備え2020年版」を作成した。
その内容を基に、気をつけたい5つの点をまとめた。
1)雪の対策用品・備蓄
【家の中の備え】
・雪かき用スコップは必ず用意
→一家に一つは用意しよう。アルミやプラスチックなど軽い材質がおすすめ
(雪が硬いとプラスチック製のスコップは破損する場合があるので注意)
・家の中の備蓄を確認
→大雪時には1週間以上、家の中で孤立する恐れや、停電が長期化することもある。寒さ対策や生活必需品を確認しておこう
<用意しておくと良いもの>
防寒着、懐中電灯、カセットコンロ、ラジオ、使い捨てカイロ、ポータブルストーブ、飲料水、スマホ用予備バッテリー、灯油、非常食
【車の備え】
・ガソリンを満タンにしておく
<車内に用意しておくと良いもの>
防寒着、タイヤチェーン、手袋、スノーブラシ、毛布、スコップ、長靴、(特に雪の多い地域では、スノーヘルパー、けん引ロープ)
★注意★ コロナ対策のため、マスク、体温計、アルコール消毒液なども準備しておこう
2)身の回りの雪対策
・車のワイパーを立てる
→ワイパーをそのままにしておくと凍結し、故障の原因に
・こまめに雪かき
→特に玄関周りや車庫の入り口をこまめに雪かきしておこう。凍結防止剤を使うのも効果的だ
・雪下ろしは早めにやっておく
★注意★ お湯や水を撒くのは、凍結する恐れがあるので危険
3)運転、屋外時に気をつけること
【車の運転】
・車の運転は出来る限り控える
→雪道や凍結した道路は、通常のタイヤでは滑りやすく危険。雪が降る前にチェーンを用意するなど対策しておこう
・事故が起こりやすい場所を確認
→どうしても運転しなければいけない時は、坂道やカーブ、雪道のわだち、アイスバーン、交差点など事故が発生しやすい場所で特に注意しよう
【屋外にある危険】
・雪、つららの落下
→建物や電線のそばは要注意だ
・見通しの悪化
→暴風雪で視界が悪くなった時は、すぐに店やコンビニなど安全な建物の中に避難して
・雪崩
→斜面沿いの山間の道路などでは雪崩に特に注意を
4)屋外で暴風雪になった時の対処法
【歩行中や屋外作業中】
・安全な建物内に避難する
→近くのコンビニや商店など、猛吹雪をしのげる場所に避難を
・低体温症を防ぐ
→厚着をして、顔・首・頭の保温をしよう
【車の運転中】
・コンビニの駐車場などに避難し、天候の回復を待つ
【車が立ち往生した時】
・可能なら、道路脇に避難する
・ハザードランプを点灯する
・停止表示板を置く
・JAF、警察、消防などに救助を依頼する
★注意★ 車内で救助を待つ時は?
車が雪に埋まると、排気ガスが車内に入り込み一酸化炭素中毒になるなど、命の危険がある。
・原則エンジン停止、エンジンをかける時は必ず排気口付近を除雪する
・十分に防寒する
ことを気をつけよう
5)最新情報を集めよう
最新の道路交通状況や気象情報を確認し、行動につなげることも大切。
自治体がSNSなどで発信する情報のほか、気象庁が発表する積雪や警報・注意報の情報をチェックしよう
◇ ◇
「コロナ禍でもすぐできる!冬の荒天への備え2020年版」は、次の専門家らの協力を得て作成された。
荒木健太郎氏、近藤肇氏、佐々木昌二氏、市川衛氏
壁に貼ったり、紙にして持っておきたい人のために、印刷しやすいPDFデータも公開されている。