年末年始の日本付近は、冬型の気圧配置が強まって非常に強い寒気が流れ込みます。日本海側を中心に北日本から西日本の広範囲で雪が降り、大雪となる所がある予想です。
■この先1週間のポイント■
・年越し寒波襲来 元日にかけ広範囲で雪
・極寒の正月 昼間でも辛い寒さ
・3日夜は「しぶんぎ座流星群」観測チャンス
年越し寒波襲来 元日にかけ広範囲で雪
今日から1月1日の元日頃にかけて、日本付近には非常に強い寒気が流れ込み、荒れた天気となります。
日本海側を中心に大雪となり、関越道などで立ち往生の発生したの先日の寒波以上の積雪となるおそれもあります。
<1月3日(日)までに予想される降雪量(多いところ)>
北海道 日本海側など 80cm前後
東北 日本海側 200cm前後
北陸 200cm前後
関東甲信山沿い 150cm前後
東海山沿い 150cm前後
近畿 北部山沿い 100cm前後
山陰 山沿い 100cm前後
吹雪による視界不良や、立ち往生に起因する大規模な車両滞留、小屋などの倒壊、着雪による停電などに備え、早めに備蓄の確認をして、荒天の間はなるべく外出を控えるようにしてください。
また、普段雪のあまり降らない西日本の平野部でも雪が降り、積雪となるおそれがあります。年末年始は普段運転をしない方が運転をされることも考えられますが、積雪や路面凍結を甘く見ず、少しでも心配であれば運転は控えるようにしてください。
極寒の正月 昼間でも辛い寒さ
この非常に強い寒気の影響で、非常に寒い年越しとなる予想です。初日の出の時間帯には、各地で0℃前後の冷え込みとなりそうです。昼間も寒く、名古屋や大阪など都市部でも昼間は5℃前後までしか気温が上がらない可能性があります。
北海道では年明けは−10℃以下まで気温が下がるところが多くなります。家を離れる場合は水道管の水抜きや微量の通水、不凍液の注入で水道管等の凍結や破裂を防止するようご注意ください。
3日夜は「しぶんぎ座流星群」観測チャンス
2021年1月3日の夜は、三大流星群のひとつ「しぶんぎ座流星群」の活動がピークを迎えます。活動のピーク(極大)は1月3日(日)の23時頃と予想されていて、日本では日付が変わって4日(月)の未明から明け方にかけて出現数が最も多くなるとみられます。
放射点が高く昇る4日未明も「活動の極大」に近い時間帯なので、1時間あたり最大20個程度の流星が期待出来ますが、観測に適した時間を通して月齢20の明るい月が夜空を照らすため、暗い流星だと見つけづらいかもしれません。
3日(日)深夜〜4日(月)明け方は、強い冬型の気圧配置による荒天はピークは越える予想ではあるものの、引き続き寒気の影響を受けやすい天気分布となりそうです。
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