お鍋が恋しくなる冬に大活躍の野菜・白菜。この白菜でしばしば見つける「黒い点」をめぐって、ある農家が投稿したツイートが話題を呼んでいる。
ツイートしたのは、長野県内で無農薬野菜や有機野菜を生産、販売している農家のマノマノさん(@manomano_farm)。12月18日、Twitterで【農家から切実なお願い】として次のように投稿したところ、大きな反響があった。
「白菜に『黒い点』があっても
食べてください!
食べてください!
食べてください!
この黒い点は『ポリフェノール』なのです!
急激な寒さにあたると発生する生理現象で、凍結しないようにと環境に対抗したので甘みがあって美味しいのです!
ぜひ召し上がってください!」
ツイートは22日時点で5万件以上リツイートされた。「カビだと思って捨てていました。これからは食べます」「病気だと思って避けていました」といったコメントが寄せられている。
カビじゃないよ
茨城県は、白菜の出荷量が全国トップ。県内有数の生産地を管内に置くJA常総ひかりの公式サイトによると、白菜の黒い斑点の正体はポリフェノール。気温の高低など栽培環境のストレスによって生じ、「ゴマ症」とも呼ばれるという。「食べても全く害はない」と説明している。
ただ、この正体を知らずカビだと誤って認識していたり、見た目が良くないからと調理時に削ぎ落としてしまったりする人もいる。
マノマノさんによると、1年前に今回と全く同じ内容のツイートをしたところ、やはり白菜の黒い斑点の正体を「初めて知った」というコメントが多数寄せられた。そのため、改めてツイートしたという。
マノマノさんは、ハフポスト日本版の取材に「農家であれば知っている人も多いのですが、今回の皆さんの反応を見るとまだ広く認知されてはいないんだなと思いました」とコメントした。
「農家にとっては当たり前でも、世の中で一般的にはあまり知られていない価値ある情報をこれからも発信したいです」