12月20日に放送された漫才日本一を決める「M-1グランプリ2020」(ABCテレビ・テレビ朝日系)の決勝。マヂカルラブリーが優勝し、大きな話題となっている。
審査員の上沼恵美子さんに2017年、「よう決勝残ったな」と酷評され、その後の苦難を乗り越えた優勝に絶賛の声があがる。
憶測をよぶ名前など2人の特徴や経歴、優勝ネタの動画を詳報する。
2017年のM-1決勝で最下位。上沼恵美子さんの酷評も話題に
マヂカルラブリーは吉本興行所属。横浜市出身の野田クリスタルさんと愛知県出身の村上さんによって2007年に結成された。独特でシュールなネタが特徴だ。
2017年もM-1で決勝に進出。「野田ミュージカル」というネタを披露したが、審査員7人全員が80点台をつけ、ファイナリスト10組のうち最下位となった。
さらに審査員の上沼恵美子さんから「頑張ってるのはわかるけど、好みではない」「よう決勝残ったなと思って」などと酷評され話題に。本人たちもTwitterで「ねえ大恥かいたんだけど」などとつぶやいていたが、翌日のイベントで野田さんは「記事になる最下位になれた」と、たくましく感謝の言葉も口にしていた。
2020年に雪辱果たす。野田さんはR-1でも優勝
M-1の2018年、2019年は準決勝で敗退するも、芸を磨き続ける。
野田さんは“ひとり芸日本一”を決める『R-1ぐらんぷり2020』で自ら制作したオリジナルゲームを使ったネタを披露し優勝。実力を認められるも、お笑いナタリーによると、12月に出演した「アメトーーク!」(テレビ朝日・ABCテレビ系)で「売れなすぎて割に合ってない」などと発言していたという。
そうした中で臨んだ2020年のM-1。
1st Roundのネタ冒頭では野田さんが「どうしても笑わせたい人がいる男です」と話し、3年前の「事件」を笑いに変えた。
上沼恵美子さんもネタ披露後に「馬鹿馬鹿しさが突き抜けてるのは芸術」「本当によかった」などと絶賛。独特のネタで笑いを巻き起こし、接戦を制すると、落語家の立川志らくさんは「漫才を超えた喜劇」などと評した。
野田さんは最後に、「最下位とっても優勝することあるんで、あきらめないでくださいみなさん」とコメント。3年前の雪辱やR-1優勝後の厳しい状況を知っているファンからは多くの感激の声が上がっていた。
ハムスター溺愛の野田さん、実は「村上」じゃない村上さん
そんな2人の意外な一面を紹介しよう。
M-1では奇想天外な動きを披露していた野田さんはハムスターの「はむはむ」と暮らしており、その愛情は深い。ハムスターの写真をアイコンにしているTwitterにはよくはむはむの動画も投稿されている。優勝後にも「はむはむに優勝報告しました」と動画をアップした。
「はむはむ〜、優勝したよ〜」と呼びかけると鼻をヒクヒクさせながら寄ってくるはむはむに「ありがとう」と伝える野田さん。「完全に喜んでますわ優勝を」とはむはむの気持ちを代弁している。その愛あるやりとりにちょっと泣きそうになってしまう。
ツッコミの村上さんは、お笑いナタリーによると実は本名が「鈴木崇裕(すずきたかひろ)」。ただ本名の名字を芸名にしているわけではないのだ。
優勝後にもこの事実がTwitter上で拡散され「村上の本名が『鈴木』なところが1番怖い」「村上が本名じゃないの本当好き」などと注目を集めている。
M-1優勝ネタは公式 YouTubeチャンネルで見られる!
マヂカルラブリーの1st Round、最終決戦いずれのネタも、M-1グランプリの公式YouTubeチャンネルで公開されている。