日本海側の山沿いを中心に積雪が急増しており、関越道や上信越道など新潟県内の道路で車の立ち往生が相次いでいます。
このように、雪道を運転すると、車の立ち往生で長時間その場にとどまらなければならない状況になることがあります。実際に遭遇したら、どのようなことを心がけ、どのような準備をすればよいのでしょうか。
一酸化炭素中毒で死亡例も
マフラー付近をこまめに除雪を
車内で救助を待つ時の注意点は、エンジンをかけ続けないこと。
車が雪に埋まった状態でエンジンをかけ続けると、排気ガスが行き場を失い、車内に一酸化炭素が充満してしまいます。
過去にはそれが原因で死亡した例もあるので、エンジンを切り、毛布やカイロなどで体温を維持するのが得策です。
どうしても暖房がないと厳しい時は、排気ガスが出るマフラー付近をこまめに除雪し、車内の換気を行ってください。
事前対策がカギ
簡易トイレ
まず近くにトイレの無いところで長時間過ごすことになることを想定しておく必要があります。
燃料は満タンに
車内の暖房はエンジンで動かすことによって可能となるため、止まっていても燃料が必要です。
ブースターケーブルなど
スコップや牽引ロープやタイヤチェーンなど、車を移動させたり、その後安全に走行するためのアイテムは必須です。
食糧
空腹になると不安になったり、苛立ったりしてきます。近くにコンビニなどがあっても物流に影響が出て品物が無い場合があります。小腹を満たすものでよいので持っておいたほうが安心。
毛布など、暖のとれるもの
暖房が止まってしまうと、当然車内の温度も低下していきます。そのため、気温低下への備えも必要です。
スコップ
雪でマフラーがふさがれると排気ガスが車内に回り込んで、中毒死を引き起こすことがあります。マフラー付近の除雪ができるものを持参しておいたほうが安心です。
簡易トイレ
立ち往生が発生してしまうと、車内や近くにトイレの無いところで長時間過ごさないといけないかもしれません。それに備えて簡易トイレもあると安心です。
今日いっぱいは大雪への警戒が続く
この後、今日いっぱいは山沿いを中心に、除雪車も稼働できないような大雪、急な積雪増加への警戒が続きます。正午からの24時間で予想される新たな積雪は、北陸から東北にかけての山沿いで20cm以上、局地的には50cmを超える見込みです。
天気の急変すると、渋滞や事故などにより車の立ち往生が発生する確率が高まります。
外出前に気象情報を確認し、悪天候が予想されていた場合は、外出予定を変更したり、移動手段を車以外にすることもご検討ください。
参考資料など
写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリからの投稿) 新潟県南魚沼市より
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