2020年も残りわずか。
2020年は、世界中が新型コロナウイルスに振り回される1年となりました。日本でも、「今年の漢字」に『密』が選ばれるなど例外ではありません。
改めて、2020年を10枚の写真で振り返ってみましょう。
① 新型コロナが外国のニュースだった1月
新型コロナウイルスが、まだ海外の出来事と思われ、マスク姿の人も少なかった……。
お正月の風物詩の初詣も初売りも、見慣れた光景のはずなのに、なんだか遠い昔のような気がします。
② ダイヤモンド・プリンセス号
「新型コロナウイルス」への危機感が一気に身近なものとなったのが、2月3日に横浜にやってきた大型クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での集団感染の発覚でした。
乗員乗客3711人のうち712人が新型コロナウイルスに感染し、13人が死亡。日に日に増える感染者の数に、海外では「第2の震源地」とも報じられました。
③ 第1波直前の東京
新型コロナの影が忍び寄る中、3月2日からは全国一斉に臨時休校へ。それでも3月22日に東京の桜が満開を迎えた頃は、まだ自粛ムードが薄かったようです。
各国でロックダウンなどの厳しい感染対策が取られる中、日本の花見の写真は世界を驚かせました。
④ 小池百合子都知事「密です!」
2020年を象徴するようなシーンだったかもしれません。
緊急事態宣言発令後の4月9日、コメントを求めて殺到する報道陣に小池百合子都知事は左腕を伸ばして「密です!」と繰り返しました。
小池氏は、7月の都知事選に大差で再選。フォーブスが発表した「世界で最も影響力のある女性100人」では63位にランクインしています。
⑤ SNSの誹謗中傷
恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演していたプロレスラーの木村花さん(当時22歳)が、5月に自ら命を絶ちました。番組の内容について、SNSで誹謗中傷を受けていました。
木村さんの死を機に、ネット上の誹謗中傷は社会問題に。「プロバイダー責任制限法」の見直しや刑事罰(侮辱罪など)の厳罰化も検討されています。
⑥ TOKYO2020は2021年に
7月23日に開会するはずだった東京オリンピックも、新型コロナウイルスの影響で1年の延期が決まりました。
「東京でのオリンピックが世界の困難な時を照らす希望の灯火となり、聖火は世界が現在直面するトンネルの出口を照らす光となるはずだ」として、聖火は日本にとどまっています。
⑦ 大坂なおみ選手、信念の優勝
9月、2度目の全米オープン優勝を果たしたテニスの大坂なおみ選手の信念と実力に世界中が感服しました。
大会中は人種差別や警察による暴力の犠牲となった黒人の名前が記されたマスクを用意。宣言通り勝ち進み、7枚すべてのマスクを披露しました。
「あなたが受け取ったメッセージは何でしたか?」と訴えた優勝インタビューも印象的でした。
⑧ 安倍政権から菅政権へ
歴代最長となった第2次安倍政権が9月16日、約7年8カ月の幕を閉じました。持病の潰瘍性大腸炎再発を理由に、突然の退陣表明でした。
後継は、官房長官として二人三脚で安倍政権を支えてきた菅義偉氏。
新型コロナ対策と経済再生のバランスをとりながら、難しい舵取りを求められています。
⑨ 鬼滅の刃
吾峠呼世晴さん原作の人気アニメ『鬼滅の刃』は社会現象となりました。キャラクターたちの名セリフは、菅義偉首相が国会答弁でも引用するなど話題に。
映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の勢いも止まりません。興行収入1位の『千と千尋の神隠し』を年内に抜けるかどうか注目されています。
⑩ 「新しい生活様式」は浸透するか
寒さが厳しくなる中、私たちは新型コロナウイルスの第3波に直面しています。
2020年、小さな小さなウイルスによって、私たちのライフスタイルや価値観は変化を余儀なくされました。
その中には、合理的な変化もあります。働き方もその一つです。
緊急事態宣言下では、在宅ワークやオンライン会議などの導入が一気に進みましたが、その変化が浸透しているか一時的なものかは、会社によるのもまた事実。
でも、本当に全員が同じ時間に毎日出勤して働くことは必要でしょうか?
専門家などは感染防止のためにリモートワークや時差出勤などを呼びかけています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
2020年、みなさんにとってはどんな1年でしたか?2021年が少しでも明るく、希望が持てる年となりますように…。