Googleが、2020年に最も検索された海外セレブリティのファッションのトップ10を発表した。
新型コロナによってイベントの中止や延期が相次いだ2020年だが、その中でも、アワードやステージなどで、個性豊かなファッションが披露された。
話題になったのは、ファッションだけではない。ネットでは、一般ユーザーや同業者などから、そのスタイルに対し批判をする人も出てきたが、セレブリティたちは反論し、ファッションの自由さを示した。
10位から1位まで、写真とともに1年を振り返ろう。
10位:シャキーラ
NFLの優勝決定戦「スーパーボウル」のハーフタイムショーに、赤い衣装で登場した歌手のシャキーラ。
「スーパーボウル」はテレビ中継され、高視聴率を叩き出す国民的イベント。ジェニファー・ロペスとともにラテンアメリカ人女性として初めてメインアクトを務めた。
9位:ハリー・スタイルズ
ボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーで、ソロシンガーとしても活躍するハリー・スタイルズ。イギリスの音楽の祭典式ブリット・アワードに、パールのネックレスと女性服のような襟を身に付け、登場した。
ジェンダー規範にとらわれないスタイルズのファッションは世界から注目され、VOGUEの表紙ではGUCCIのドレスを身に纏い、話題になった。
8位:メラニア・トランプ
アメリカ大統領選の共和党大会に、グリーンのドレスで登場したドナルド・トランプ氏の妻、メラニア氏。
この目をひく色は、SNSで「合成用グリーンバック」のようだと揶揄され、ドレスを加工した画像や動画が大量に作られ、拡散された。
7位:トラヴィス・スコット
人気ラッパーのトラヴィス・スコットは、ハロウィーンでバッドマンに扮した。
しかし、この姿がネット上では、ゴキブリやノミのように見えると揶揄された。中にはスコットに対する人種差別的なコメントも含まれており、スコットは一時的にインスタグラムを閉鎖するなどの事態に。
6位:ジェニファー・ロペス
10位のシャキーラとそろってスーパーボウルでの衣装でランクインした歌手のジェニファー・ロペス。
肌の色にあわせたボディスーツに、スワロフスキー・クリスタルをあしらったきらびやかな衣装が注目の的に。このステージで、ロペスは他にも様々なファッションを身にまとう早着替えを披露した。
5位:リゾ
大人気のラッパー、リゾがNBAを観戦した時のファッションは賛否両論に。
一見なんてことのない黒のTシャツファッションだが、後ろをむくと、お尻の部分が布に覆われていなかったのだ…。
試合の合間、自身の曲「Juice」が流れると、後ろを向き観客席で踊り始めたというリゾ。試合は2019年12月に行われたが、年をまたいで写真は検索されたようだ。
4位:ビリー・アイリッシュ
髪から爪先まで、トレードカラーのグリーンで揃えてグラミー賞授賞式に登場したビリー・アイリッシュが4位にランクイン。
ビックシルエットの服をあわせた「バギースタイル」が多いアイリッシュ。ファッションやSNSでのメッセージを通し、ボディ・シェイミング(体型への批判)やスラット・シェイミング(露出の多いファッションをする女性への批判)に異を唱え、ファッションのトレンドにも影響を与えている。
3位:リル・ナズ・X
3位もグラミー賞から、ラッパーのリル・ナズ・Xのファッションが選ばれた。
全身派手なネオンピンクのカーボーイファッション。ゲイであることをオープンにしているリル・ナズ・Xに対し、一部のラッパーがSNSにこのファッションの写真をあげるとともにホモフォビア的な発言をし、批判を浴びた。
リル・ナズ・XはTwitterで、その投稿を引用しながら「この写真の俺は、ほんとイケてるな」とジョークを交えて反撃した。
2位:マリア・テイラー
スポーツキャスターを務めるマリア・テイラーが報道の際に着ていたファッションが2位に選出。
あるシカゴのラジオ司会者は、テイラーに対し「あの服はフットボールを報道するより、AVN(アダルトビデオニュース)の司会者にふさわしい」とコメントした。
テイラーは、この女性蔑視的なコメントを受け、自身のTwitterで「女の子は、自分に自信を持ってどんな服でも着られることを忘れないでください」と返した。
1位:ノア・サイラス
2020年、最も検索されたのはノア・サイラス。彼女はマイリー・サイラスの妹で、シンガーや俳優として活躍している。
どのファッションが選ばれたのかは明確になっていないが、10月のカントリー・ミュージック・テレビジョンでの衣装と、その批判に対する反撃が話題になった。
サイラスは、ボディスーツにビキニの形でラインストーンが貼られた衣装で登場。このスタイルは一部から批判も浴びたが、サイラスは「自分の体で何を着ようと私の勝手」と反論。ファッションを愛する多くの人々から共感を呼んだ。