『鬼滅の刃』アンケート調査で“認知率9割超”、世代の垣根なく「家族、同僚と会話が増えた」
『鬼滅の刃』(作者・吾峠呼世晴)の最終巻23巻が12月11日発表の最新「オリコン週間コミックランキング」で、週間285.5万部を売り上げ1位に初登場。週間売上285.5万部は、「コミック週間売上歴代1位」も記録しており、まさに有終の美を飾った。そんな『鬼滅の刃』について「オリコン・モニターリサーチ」がインターネット調査を実施。認知率が9割を超え、まさに社会現象となっているデータが示されている。
■コミック所持者のうち66%が全巻所持、根強いファンが数々の「史上初」記録に一助
アンケートパネル「オリコン・モニターリサーチ」が会員の10代から60代の男女3,848名に、『鬼滅の刃』についての意識調査を実施。認知率についての質問では、「内容もよく知っている」が全体の40.5%、「名前を知っている」が57.3%と、合計で実に97.8%が『鬼滅の刃』を知っていることがわかった。
さらに、上記質問で「内容もよく知っている」と答えた1,558名のうち、「とても好き」、「好き」と答えた対象者1,182名に聞いた「『鬼滅の刃』の好きなところ」(複数回答)は、「ストーリー」が76.4%と圧倒的な強さを見せる結果に。続いて「世界観・時代設定」の49.3%、「キャラクターに共感」の45.3%と続く結果となった。
また、「『鬼滅の刃』を「とても好き」、「好き」と答えた対象者1,182名にコミックの所持についても調査したところ「コミックを持っている」と答えた会員が31.0%。さらに何巻を所持しているかを聞いたところ、「既刊全巻を持っている」の回答が半数超えの66.1%の結果に(※調査時は既刊22巻まで)。
11月30日発表の『オリコン年間“本”ランキング』の「オリコン年間コミックランキング 2020 単巻別」では、2008年の集計開始以来史上初の「1位~22位独占」を記録。さらに「年間BOOKランキング、コミックランキング同時1位」も達成するなど「史上初」記録でランキングを席巻。他にも、現在公開中のアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』も日本国内の歴代興行収入を次々と塗り替えている。根強いファンが存在により、数々の「史上初記録」「歴代記録の更新」を打ち立てていることが頷ける結果だろう。
■家族、同僚との世代を超えたコミュニケーションのきっかけに
「『鬼滅の刃』の好きなところ」について自由回答欄では「主人公が様々な困難や悲しみと葛藤しながら成長していく物語に心奪われました」(10代男性)、「内容がわかりやすく、敵サイドにも泣ける背景があるところが面白いと感じる」(20代女性)と登場人物たちの心情を丁寧に描くストーリー性に共感の声が寄せられている。他にも「漫画から読み取れるストーリーに引き込まれ、アニメや映画でのその表現の良さにも引き込まれる」(50代男性)、「LiSAのOP・ED曲のストーリー性とパワフルな歌声」(60代女性)と、原作のみならずアニメ、主題歌との相乗効果も。
また、「『鬼滅の刃』を好きになって起きたエピソード・出来事」についての質問では、「家族を大事にしたいと思った」(10代男性)、「60代の母とこの歳になってアニメの話をするようになるとは思わなかった」(30代女性)、「初めて親子3人で映画館に行った」(40代女性)、「息子に解説してもらいながら、楽しんでいる」(60代男性)など、親子間でのコミュニケーションを実感する声が多数。さらに「子どもが学校で習った柱の漢字を楽しそうに話してくれた。漢字が苦手だったのがどんどん好きになった」(30代女性)、「2才の娘が“きめつのやいば”と言えるようになった」(30代男性)、「娘が歴史に興味を示すようになった」(40代男性)など、子の成長を実感する声も。
その他、「職場の人とのコミュニケーションが増えた」(20代女性)、「バラバラな世代の集まるカラオケでも『紅蓮華』と『炎』を歌えばなんとかなる」(30代女性)、「職場でも年齢問わず、上司も後輩とも鬼滅の話で盛り上がれたこと」(30代女性)、「家族、会社の同僚と会話が増えた」(50代女性)、「鬼滅の刃のファンとの語らいが楽しい!」(60代男性)など、世代を超えたコミュニケーションのきっかけとなっているという声も多く寄せられている。
【調査概要】
調査時期:2020年11月18日(水)~11月24日(火)
調査対象:計3848名(自社アンケートパネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代~60代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
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