りゅうちぇるさん、「おもちゃのCMでも性別超えていい」。ジェンダーの“すり込み”めぐる発言に共感広がる

「僕もパパだけど派手でメイクもして、こういう人もいていいんだなと思ってもらえるようにも、今はメディアに出ています」
りゅうちぇるさん
りゅうちぇるさん
時事通信社

「おもちゃのCMでも性別超えていい」ーー。

11月29日に放送されたTBSの「サンデー・ジャポン」で、出演者でタレントのりゅうちぇるさんの発言が話題を呼んでいる。おもちゃのCMで女児ばかりが起用されているとして、「子どものうちからメディアからの押し付けみたいなことがあるから、だからこそ人と違うことを『君おかしい』と言う子になってしまう」などと主張した。

無意識に「押し付け」

りゅうちぇるさんは、自身の「価値観」を紹介するコーナーで次のようにコメントした。

「子どもができて、おもちゃのCMを見るようになって、どうして女の子が遊ぶ人形のCMには女の子しか出ないとか、男の子のおもちゃは男の子しか出ない(んだろうと思った)。そして男の子が見るレンジャーショーも、絶対ピンクは女の子。そういう無意識に子どものうちからメディアからの押し付けみたいなのがあるから、だからこそ人と違うことを『君おかしいよ』と言う子になってしまって、そのまま大人になって保守的になってしまう」

「こういう人もいていいんだな」

自身のインスタグラムやYouTubeで、個性あふれるメイク姿を発信しているりゅうちぇるさん。番組では、メイクに関して次のように発言した。

「小さな頃からおもちゃのCMだったりとかコスメの広告だったりとか、女性ばっかりですよね。いろんなところから『これが当たり前』というのが刻み込まれてしまって」

「だからこそ僕はおもちゃのCMでも性別を超えて、そして年齢を超えてもいいと思うんですね。そういう自分の肩書を超えてどんどん発信していってほしいですし、僕もこういう風にパパだけど、派手でメイクもして、こういう人もいていいんだなと思ってもらえるようにも今はメディアに出ています」

番組MCの爆笑問題の太田光さんは、りゅうちぇるさんの発言を受け、「確かに俺もひな祭りがすごい羨ましかったんだよね。人形が好きで。男の子は鯉のぼりじゃない?家にひな人形があることが羨ましかった」と感想を述べた。

SNSで共感の輪

「女の子らしさ」「男の子らしさ」を無意識のうちに刷り込まれる現状。そうした見えない「壁」を打ち破ろうとするりゅうちぇるさんの発言に、SNS上で共感する声が相次いでいる。

「男の子がかわいい人形を好きじゃいけないの?何でも好きなことはどんどんやってけばいい」

「仮面ライダー好きな女の子がいてもいいし、プリンセスが好きな男の子がいてもいい」

「おもちゃに性別はいらない、というのに激しく同意する。男女関係なく、本人が好きなおもちゃや服を選択させたい」 

りゅうちぇるさんは、これまでにも多様性をめぐる意見を積極的に発信している。

「いい夫婦の日」(11月22日)のイベントでは、選択的夫婦別姓について「名字が違うことによって絆が深まらないんじゃない、という意見ももちろん分かるんですけど、でも僕たちみたいな名字ごときでそんな変わらないよって思う強い夫婦もいるっていうこと」と述べていた

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