新型コロナの「第3波」が到来する中で迎えた3連休。
日本医師会は「我慢の3連休としてほしい」と、都道府県や国民に注意を呼びかけている。
新規感染者数が増加している都道府県の中には、感染リスクを回避できない往来の自粛を呼びかけたり、会食する場合は少人数、短時間にするよう求めたりしている。
都道府県の対応を、発表や報道を元にまとめた。
東京
3連休を前に、警戒レベルを4段階で最も深刻な「4」(感染が拡大している)に引き上げた。
小池都知事は11月19日に緊急会見を開き、会食時の注意事項として、5つの「小」を掲げた。
小人数:会食はなるべく小人数で
小一時間:あらかじめ短く時間を決めておく
小声:大声での会話は控える
小皿:料理は小皿にとりわける
小まめ:小まめな手洗い、消毒、手洗いをし、会話時にはマスク着用も
高齢者や基礎疾患があるなどリスクの高い人に対しては「会食への参加は避けていただきたい」と求めた。
大阪
「大阪モデル」で示す、5段階の警戒レベルを「黄色信号」の「ステージ2」に引き上げた。
府民に対して、次のように求めている。
・「5人以上」「2時間以上」の宴会・飲み会は控えること
・重症化リスクの高い方(高齢者、基礎疾患のある方等)は、不要不急の外出を控えること
・「静かに飲食」、「マスクの徹底」(飲食の際も会話時はマスクを着用)、「換気と保湿」
京都
・大人数での大声の会話・歌唱を伴う宴会・飲み会は控えること
・宴会・飲み会の時間は、2時間を目安とすること
「GO TOイート」の利用条件については、家族での食事は除いて、原則「4人以下」に改めた。参加者が5人以上の場合は、仕切りを設けて4人以下のグループに分けるよう求めるという。
神奈川
黒岩知事が11月20日、「感染拡大の重大局面」というメッセージ動画を公開。
飲食店の支援として、プレミアム付き食事券の販売していた「Go To Eatかながわ」を、11月25日から一時中断すると発表した。
流行状況を4段階で示す警戒レベルについては、患者数が徐々に増加していることを示す現在の「2」を維持するという。
北海道
新規感染者が増加している北海道では一足先に、道独自の5段階の警戒ステージを3に引き上げた。札幌市内については、もう1段階上の「ステージ4相当の強い措置」を講じると発表。
11月17日〜27日を集中対策期間と定めて、道民や札幌市民に次のように呼びかけている。
▽札幌市民へ
感染リスクが回避できない場合、
・不要不急の外出を控えてください。
・市外との不要不急の往来を控えてください。
▽北海道民へ
感染リスクが回避できない場合、
・札幌市との不要不急の往来を控えてください。
感染リスクの回避について、飲食の場面では、4人以下で2時間未満、会話の際にはマスクをするよう求めた。
こうした条件をクリアすれば、外出や往来、GO TOキャンペーンも問題ないとしているという。
その他にも千葉、埼玉、愛知、兵庫、沖縄などで、Go TOイートの利用を原則4人以下とする人数制限を設ける方針を決めている。