イギリスのボーイズグループ、ワン・ダイレクションのメンバーで、ソロシンガーとしても活躍するハリー・スタイルズが、アメリカの老舗ファッション誌『VOGUE』の表紙に登場した。
表紙の写真で身につけているのは、GUCCIのジャケットとドレス。VOGUEアメリカ版創刊127年の歴史で、男性が単独で表紙を飾るのは、スタイルズが初めてだという。
写真は、タイラー・ミッチェルによって撮影された。ミッチェルは、2018年、同誌で初めて表紙写真を撮った黒人の写真家で、その際はビヨンセを撮影した。
VOGUEのインタビューで、スタイルズは、ワン・ダイレクションやソロアーティストとしての活躍、そして彼自身のスタイルについて明かした。
「服は、楽しんだり実験したり、遊んだりするためにあります。本当に面白いのは、これらの境界線はすべて崩れ落ちているということです」
「 『男性用の服、女性用の服』という意識を取り除き、一度その壁を外してしまえば、もっと自由な地平が開けるのです」
スタイルズは、「時々買い物に行くと、女性向けの服はなんて素晴らしいんだろうという発見があります。それは、自分の人生に障壁を設け、制限するのは、自分自身だったんだと気づくようです」と続けた。
「洋服で遊ぶことには、とても喜びがあります。それが意味することについては、あまり考えていません。ただ、それは、自分のクリエイティビティの幅を広げてくれるというだけです」
「有害な男らしさとはまったく異なる」
スタイルズが出演する予定の映画『Don’t Worry Darling(原題)』で監督を務めるオリヴィア・ワイルドは、スタイルズについて「とても現代的」だと言い、「自信に溢れた男性が意味するものを再定義している」と話す。
「ハリーが持つ、男性としての自信は、有害な男らしさとはまったく異なっており、それが彼らの世代や、これからの未来の指標になることを願っています」
GUCCIのクリエイティブ・ディレクターを務めるアレッサンドロ・ミケーレも、スタイルズについて、「革命的」だと語っている。
「スタイルズは自分の中にある女性的な側面を知っていて、それはとても自然なことです」
「そして、スタイルズは、自分自身が快適でいられるための自由な遊び方について、若い世代に大きなインスピレーションを与えています」
ヒールのある靴やパールのアクセサリーも
スタイルズはこれまでも、レッドカーペットや自身のコンサートなどで、スカートやドレス、ヒールのある靴、パールのアクセサリーを着用するなどし、ファッションでジェンダー規範に訴えてきた。
その一部を写真で紹介する。
この記事はハフポストUS版をもとに、編集・加筆しています。