2020年のアメリカ大統領選で民主党のジョー・バイデン氏が勝利を確実にし、アメリカで初となる女性副大統領の座につく見通しとなったカマラ・ハリス氏。
現地時間11月7日夜の勝利演説には、クリームがかった白いパンツスーツで臨んだ。実は「白」は、アメリカにおいて女性の政治参加を象徴する重要な色だ。
ハリス氏は演説で「私は最初の女性副大統領かもしれませんが、最後ではありません」と断言。「今夜、この瞬間を見ているすべての小さな女の子たちは、ここが可能性に満ちた国であることを知ったからです」と、女性の政治参加を強く意識したメッセージを送った。
あの人も、白いスーツを着ていた
ガーディアンによると、20世紀初頭、アメリカで女性の政治進出を訴える運動が起きた際のシンボルカラーが白だったという。くしくも2020年は、アメリカで女性が参政権を獲得して100周年だ。
これまでも、女性政治家たちは白い服を着ることでメッセージを送ってきた。
USA TODAYによると、ヒラリー・クリントン氏は、2016年に大統領候補に選ばれた際、白いパンツスーツを着用。また、1984年にアメリカの主要政党で初めて女性の副大統領候補となったジェラルディン・フェラーロ氏も、指名を受ける際に白い服を着ていた。
2019年2月には、アメリカの女性下院議員らが、トランプ大統領の一般教書演説の際に白を着用。呼び掛けた民主党のロイス・フランケル下院議員は「私たちは前の世代を敬い、彼女たちが苦労して勝ち取った権利を守るために団結するのです」と述べている。
混戦の末、バイデン氏が勝利を確実にしたアメリカ大統領選。敗北したトランプ氏ですが、前回より多い7000万以上の票を得るという結果になりました。これが意味することは? 選挙が終わってもアメリカ社会の「分断」は残り続けるのか?
#ハフライブ では、日本から大統領選に在外投票したモーリー・ロバートソンさんらを迎え、「トランプ支持者の“心の中“と分断社会のこれから」をテーマに議論しました。(生配信日:2020年11月5日)
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