アメリカのアパレル大手「GAP」が大統領選にあわせたSNSへの投稿に批判が相次ぎ、削除に至った。
GAPが投稿したのは、看板商品でもあるGAPのロゴが入ったパーカーのGIF画像。民主党の青と、共和党の赤が半分ずつ配色され、真ん中のファスナーを閉めると結合するというものだ。
画像と一緒に、「1つだけ確かなのは、みんなが団結すれば、私たちは前進できるということです💙❤️」と、青と赤のハートの絵文字を添えたコメントが投稿された。
「青と赤をあわせて団結」⇒「そんな簡単じゃない」
大統領選は佳境を迎え、激戦州の結果を待つ状況になっている。
接戦が続き、勝敗の行方がわからない中、混乱や暴動が懸念されている。
そうした緊迫した状況の中で、青と赤をつなぎ合わせて団結を示そうとしたGAPのツイートに、「そんな簡単じゃない」「空気読んで」「メッセージが陳腐で浅はか」など、反感の声が相次いだ。
中には、「この内乱の最前線で、このパーカーを着ろとでも言うの?」「この地獄のような状況から一休みしてGAPのパーカーを嫌うことができた。素晴らしい」「こんな時にくそみたいなマーケティングをしている場合じゃない」など、皮肉を交えた辛辣なコメントも多い。
GAP「時期尚早でした」
ニューヨーク・タイムズの記者は、自身のTwitterにGAPのツイートのスクリーンショットとともに「ある代表者によると、このパーカーは実際に売りに出されているものではない」と投稿。
GAPは同記者の取材に対し、「赤と青のパーカーをSNSに投稿した意図は、団結の力を示すことでした。しかし、このメッセージは時期尚早でした。私たちは、国が団結し、前向きな変化を迎えられることを信じています」とコメント。当該ツイートは、現在削除されている。
この記事はハフポストUS版の記事を翻訳・編集しています。
ハフポスト日本版は11月5日夜9時(日本時間)から、モーリー・ロバートソンさん、長野智子さんとともに大統領選を振り返りつつ、トランプ大統領に「支持が集まった理由」について議論するライブ番組を行います。アメリカの「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を訪ね歩いた朝日新聞機動特派員の金成隆一さんとも中継をつなぎます。
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