ハロウィーンが過ぎ、2020年も残すところ2ヶ月を切った。
クリスマスが過ぎると一気に年の瀬に向かっていくが、今年は前例のないコロナ禍で、テーマパークで開かれる恒例の「年越しイベント」に影響が出ている。
千葉県浦安市の東京ディズニーランド・シーでは、大晦日と元日の特別営業「ニューイヤーズ・イブ」の開催を中止する。
東京ディズニーランド・シーは、7月1日から運営を再開。
運営側はチケットをオンラインで販売し事前に購入した人が来園できる仕組みを導入。これにより入園人数を制限するなどし、新型コロナウイルスの感染防止対策をとってきた。
例年であれば、11月上旬からはクリスマスのスペシャルイベントを開催するが、今年は実施しない。2つのパークでは、11月10日から12月25日まで一部のプログラムと園内の装飾をクリスマス仕様にして来園者を迎えるのみだ。
同様に、恒例の年越しカウントダウンイベント「ニューイヤーズ・イブ」も今年は中止となる。
毎年、大晦日と元日の一部の時間は、抽選で当選した人のみが来園できる「特別営業」を実施してきたが、2020年から21年にかけては開催しないこととなった。
TDR、年越しイベント中止は「開園以来初」
東日本大震災の影響で約1ヶ月にわたって臨時休業した2011年でさえ、年末年始の特別営業は行われていた。
過去の長い歴史の中で年越しカウントダウンのイベントが中止された年はあったのか。
11月4日に運営するオリエンタルランドに聞くと、担当者は「東京ディズニーランドについては、開園した年の1983年から年越しのイベントを途切れなく開催しておりましたので、中止となるのはパークの開園以来なく、初めてのことになります。その意味では非常に残念ではありますが、新型コロナウイルスの影響が続く中での判断です」と回答した。
ちなみに、2001年にオープンした東京ディズニーシーにとっても、年越しイベントが実施されないのは同様に初めてとなる。
1983年の東京ディズニーランドの開園以来、東京ディズニーリゾートは37年の歴史で初めて“静かな年越し”を迎えることになりそうだ。
抽選で当選し、ここ2年パークで年越しを迎えていたという東京都江戸川区在住のファンは「恒例になりつつあったので中止は寂しい。普段のパークでは味わえない特別感があるので。でもこのような状況なので仕方ないです」とハフポストの取材に話した。
新型コロナがパークの運営に及ぼす影響は、年を越して2021年に入ってもしばらく続く。
東京ディズニーランド・シーでは、共に2021年元日から1月5日まで予定されていた正月のイベントの中止もすでに決まっており、東京ディズニーシーでは2021年3月末までの一部のプログラムも中止が決定している。
一方、関西のUSJの方針は?
一方、関西のテーマパークではどうなのか。大阪府のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)にも聞いた。
USJについては、ネット上に「2021年のカウントダウンは中止」などという情報が一部で出回っているが、5日正午時点では運営側からの発表はまだ出ていない。
広報担当者は5日、ハフポスト日本版の電話取材に「現時点ではまだ、年越しカウントダウンのイベントをやるとも、やらないとも言えない。未定です。状況を見て判断し、決定次第、皆さまにお知らせ致しますが、憶測ではなく正式な発表をご確認頂ければと思います」と答えた。
USJでは、政府が実施する「Go Toイベント」事業の適用第1号として、割引チケットを利用した入場が始まっている。