11月3日、投開票が行われているアメリカ大統領選挙。現地では、緊張感が高まっている。
ニューヨーク・タイムズは「パニックになる?選挙の不安を取り除く5つの方法」という記事を公開し、「ニュースから離れて」などとアドバイス。しかしその中でなんと、栃木県の那須どうぶつ王国で撮影されたカピバラが柚子湯に入る動画が紹介されている。
意外な場所へのカピバラの登場に、国内のTwitterでも話題になっている。記事はどんな内容なのか?動画を撮影した写真家にも取材した。
「お風呂が苦手な方は…」
記事では、アメリカ心理学会の調査で、支持する政党に関わらず多くの人が大統領選挙は生活の中で大きなストレス源だと答えていると指摘。気持ちをどう保つべきか、メンタルヘルスの専門家らの意見を紹介している。
「ニュースから離れて」「自分がコントロールできることに集中を」「自分の不安を受け入れて」などの方法を示す中、「アクティブに」という項目でカピバラ動画が登場した。
この項目では散歩やウォーキングなどで体を動かすことを提案。運動以外の方法も合わせて紹介し、手書きで自分の考えを書き出すなどのアナログな活動や、画面から離れられる入浴を勧めている。
そして、「お風呂が苦手な方は、カピバラが柚子の香りのするお風呂に入っているこの動画をご覧ください」と、2018年に那須どうぶつ王国で撮影された動画を紹介しているのだ。
「カピバラを見てストレス解消になるのは、世界共通」
紹介された59秒の動画を撮影したのは、カピバラ写真家の渡辺克仁さん。2018年の映像で、身を寄せ合って目を細めながら柚子湯に入るカピバラたちの様子が収められている。
湯気が上がり、温かそう。打たせ湯を浴びるように動くカピバラもいて、なんとも可愛らしく、クスッと笑ってしまうような癒しの映像だ。
渡辺さんは、ハフポストのメール取材に「とっても驚き光栄です。海外の皆様にこの光景を見て頂いて嬉しく思っております」とコメント。
カピバラに魅せられ、通常は年に100日以上カピバラのいる動物園や水族館に撮影に出かけているという渡辺さん。「カピバラを見てストレス解消になるのは、世界共通なんだと感じ、嬉しく思います。お風呂に浸かるカピバラを見ていただいた感想を逆にお聞きしたいです」と魅力が伝わった喜びを表現する。
「寒さに弱いカピバラをお風呂に入れる飼育システムは、日本発祥、日本ならではだと思います。是非、コロナが落ち着いた暁には、この光景を日本に来て直接見ていただきたいです」
ハフポスト日本版は11月5日夜9時(日本時間)から、モーリー・ロバートソンさん、長野智子さんとともに大統領選を振り返りつつ、トランプ大統領に「支持が集まった理由」について議論するライブ番組を行います。アメリカの「ラストベルト(さびついた工業地帯)」を訪ね歩いた朝日新聞機動特派員の金成隆一さんとも中継をつなぎます。
番組はこちらから(時間になったら自動的にはじまります。視聴は無料です)。