コロナ禍で迎えることとなった2020年のハロウィン。
2018年に酒に酔った若者らが軽トラックを横転させるなどのトラブルが相次いだ東京都渋谷区では、様々な対策を講じて警戒を強める。
飲酒禁止となる規制エリアと日時は?
ハロウィンの期間中、安全で安心な環境を確保するため渋谷駅中心の一部エリアは飲酒が禁止となる。規制エリアは、SHIBUYA109や渋谷マークシティや道玄坂などを含む。
規制されるエリアと時間は、以下の通り。
【規制エリア】
道玄坂1丁目1番~18番、道玄坂2丁目
宇田川町12番~36番
神南1丁目20番~23番
【時間】
10月30日(金曜日)午後6時~午前0時
10月31日(土曜日)午前0時~午前5時、午後6時~午前0時
11月1日(日曜日)午前0時~午前5時
渋谷区側の対応は?「一定以上は来ると想定。想像力持って考えて」
渋谷区では規制エリアでの飲酒を禁じるほかに、2020年のハロウィン当日は約100人の警備員を動員し、2019年にも行った区職員による見回りやコンビニなどへの酒類の販売自粛要請をする。
杉山省吾広報課長はハフポスト日本版の取材に、次のように話す。
ハロウィンに限らず、渋谷の街では7月くらいからコロナを警戒して飲食店舗ではなく路上で飲酒する人が増えてきています。見るところ、例えば、場所はマークシティやセンター街でのコンビニ付近で、外国人や若者の姿が多いです。
今年のハロウィンは新型コロナの影響がある中ですが、ネット上の反応を見ましても、「街に出る」という声があり、いわゆる“自粛疲れ”となっている人が来るという懸念もあることから、一定以上はやはり街に出る人がいるのではないかと想定しています。
「自分は大丈夫」と思う人もいるかもしれませんが、もし感染していた場合には、自分の大切な人にもウイルスを移してしまう可能性があるというところまで、想像力を持って考えて頂きたいです。
渋谷のハロウィンは渋谷区外からも例年人が訪れますが、もしもそこで感染が拡がると、これは区内の問題ではなくより広域的なものになっていますので、ご配慮頂ければと思います。
ハロウィン期間中も店舗で飲食を楽しむことなどについては、現状の通りだが、規制時間内で禁じられる飲酒や条例で定められた事から逸脱する行為は控えて欲しいと改めて呼びかけた。
街に出なくても楽しめる「バーチャル渋谷ハロウィーンフェス」とは?
それが、渋谷区公認の仮想空間「バーチャル渋谷」で31日まで開かれている「ハロウィーンフェス」だ。
「cluster」というアプリをインストールすれば無料で楽しむことができ、街がハロウィン仕様になったバーチャル空間で、アーティストのライブなどを視聴できる。30日午後7時からは人気お笑いコンビ・和牛のライブも楽しめる。