北海道・苫小牧を出発し、宮城県仙台市の港に到着した大型フェリーの船首部分にニタリクジラの死体が引っかかった。体長はおよそ13メートルあり、運航会社の担当者は「こんなことは初めて」と驚いている。
クジラが引っかかったのは「太平洋フェリー」の運航する大型フェリー「いしかり」。苫小牧を出発し、10月22日午前10時ごろに仙台市に到着したところ、陸上の社員が球状に突起した船首部分にクジラが引っかかっていたのに気づいた。
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会社が宮城県の港湾事務所などに連絡し引き揚げられた。当初はシロナガスクジラとされたが、死体を確認した石巻市の「おしかホエールランド」によると同じヒゲクジラの一種のニタリクジラの雌と判明した。体長は約13メートル(当初は12メートルとされた)で、ニタリクジラの中では大きめの大人のサイズだという。
運航会社の担当者によるとクジラが船に引っかかるのは「初めて、こんなことはない」。船自体が大きく衝撃もなかったため、クジラがどこで引っかかったかは分からないという。
クジラは今後、東京にある大学の研究チームに解体される予定だという。