覆面ストリートアーティストのバンクシーが17日、イギリスのノッティンガムの壁に描いた新作の写真を自身のインスタグラムで公開した。
ガーディアンによると、作品は13日、ノッティンガムのレントンの一角にある美容院の外壁に描かれた。新作は自転車のタイヤでフラフープをしている女の子の絵。絵の手前には、後輪がない実物の自転車が柱にもたれるように置かれている。
Advertisement
作品が登場した当初は本物のバンクシーの作品か不明で憶測が飛び交っていたが、作者自ら真相を明かした。美容院を経営しているスリンダー・カウル氏によると、壊れた自転車は壁画と同時に現れたという。
環境を破壊する企業の風刺画や、新型コロナウイルスと最前線で闘う医療従事者をヒーローとして描いた作品など、社会性のあるメッセージが込められた作品で知られるバンクシー。今回の絵の背景について、インスタグラムに作者からの説明はなかった。
BBCによると、バンクシーの専門家であるボーンマス大学のポール・ゴフ教授は「最新の4、5作品は全て、コロナやそのほかのニュースに関連しています」と言及。「私たちは今、困難な時期にある。そのことを最大限に利用して、壊れたものを楽しんでみましょう。おそらくそんなメッセージが込められているのでは」と語っている。
バンクシーは7月にも、ロンドンの地下鉄の電車をキャンバスに、ねずみがくしゃみをして飛沫が拡散する様子や、マスクをパラグライダーのようにして飛ぶねずみなどを描いている。
Advertisement